みなさまいかがお過ごしですか?

 

台風10号が猛威を振るっていますね。

被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。

 

伊那谷@信州は曇天&小雨が続いておりますが、幸い災害には至っておりません。

今週末に予定されていた自然観察会(コウモリ観察会)は、ちょっと微妙な天気ですが…

 

8月はなんやかんや忙しく、近所の山にさえロクに行けていませんでしたが、

少し時間ができたので、雨の合間にちょろっと近所の山を散策。

 

山はすでに秋の気配~8

ミズヒキの花に来たツヤヒラタアブの一種 Melanostoma sp.♂.

30.Ⅷ.2024. Ina-valley. Nagano. Japan.

 

鞭のような茎に、点々と紅い小さな花を咲かせるミズヒキ。

よく見ると、小さな虫たちの憩いの場となっています。

 

花(種は不明)に来たカの仲間 Culicidae sp. ♂.

30.Ⅷ.2024. Ina-valley. Nagano. Japan.

 

ブラシ状の触覚からオスの蚊。

種類は調べてみたもののよくわかりません。

 

小さな白い花に飛来して、蜜を吸っていました。

複眼に沿って青いアイシャドウ、なんと美しいのでしょう。

 

普段は憎たらしい蚊も、よくよく見ると美しいものです。

 

タマアジサイの花に飛来したヨコジマオオヒラタアブ Dideoides latus. ♀.

30.Ⅷ.2024. Ina-valley. Nagano. Japan.

 

夏の忘れ物のように咲くタマアジサイに、複数飛来していました。

ヨコジマオオヒラタは家の庭でもよく見かける大型のハナアブです。

 

花(種は不明)に飛来したナガヒラタアブ Asarkina porcina. ♀.

30.Ⅷ.2024. Ina-valley. Nagano. Japan.

 

大きさも形もヨコジマオオヒラタによく似ていますが、お腹が平べったく模様もちょっとちがうナガヒラタアブ。

よく見かける時もありますが、この日はヨコジマオオヒラタの1/10以下の遭遇確率でした。

 

この違い、何が要因なのでしょう???

 

川沿いに行くと、足元で小さな誰かが跳ねました↓

カジカガエルのおちびちゃん

 

上陸して間もないカジカガエルでした。

大きくなって、きれいな歌を聞かせておくれ~8

 

台風のもたらした雲と雨の下、夏の暑さも落ち着き、生き物たちの秋がはじまっていました。

 

 

 

<おまけ>

この時期、湿った暗い場所に生える綺麗な花といえば?

ツリフネソウ Impatiens textorii.

 

この花にはハチが来ることが多く、最近あまり目に入っていませんでしたが、やっぱり綺麗です。

よく見ると、花の入り口の横に歯のようなトゲトゲ構造がありますね(ハチの足場かしらん?)。

 

実はツリフネソウ、この時期クマさんがよく食べる草なのです。

昨年、私がお相手したクマさんもこの夏はツリフネソウをよく食べているよ~、とクマの研究者の方に教えてもらいました。

 

うむむ、旨いのかしらん?

 

ウワミズザクラの実

 

クマさんが大好きなウワミズザクラ。

おいしそうに熟していたので、ちょっと口に入れてみると・・・

 

「おー、けっこうおいしいかも」

 

お味は、甘さ控えめなサクランボといった感じでした。

 

今年はサクラ類の実なりが悪く、おまけに、地バチ類も少ないということ。

クマたちには厳しい夏でしたが、どんぐりの季節までもう少し。

ガンバレ、クマたち!