寒さが身に応える、そんな季節になりました。
みなさま、いかがお過ごしですか?
伊那谷@信州では、紅葉もひと段落。
南アルプスも中央アルプスも、共に雪化粧しはじめました。
温暖化が進んだとはいえ、高山の自然には孤高を感じます。
平地でも、昆虫の活動が不活発な時期になりました。
少し前まで無数に飛んでいたトンボたちは、霜が降りるごとに数が減り、弱々しく飛ぶようになりました。
無慈悲な自然に、トンボたちは何を思うのでしょう。
一方、ハエたちはまだまだ元気。
獲物を捕まえたヒメフンバエ Scathophaga stercoraria.
2.Ⅺ.2023. Ina-valley. Nagano. Japan.
森の落ち葉の上。
少し見えにくいですが、ヒメフンバエが小さなハエを捕食していました。
暖かい季節にも見かけるハエですが、寒い季節でも活発に活動し、獲物を襲います。
大変タフで、優秀なハンターです。
落ち葉の間に顔を出すシロノハイイロシメジ Clitocybe robusta.
2.Ⅺ.2023. Ina-valley. Nagano. Japan.
今年の秋は雨が少なく、きのこたちには厳しい季節でした。
いつもはでっぷりして巨大なシロノハイイロシメジも、今年は小さくつつましやかな様子。
乾燥に耐え、頑張って出てきたのでしょう。
冬枯れの森、くすんだ景色の中に、生きものたちの息吹を感じます。