いかがお過ごしですか?

 

伊那谷@信州は雨や曇りの日が数日続きましたが、いまは心地よい秋の日が続いています。

 

初秋の暑さもひと段落して、朝晩はむしろ寒いくらい。

 

朝露も、冷たく輝いています。

 

さて、自然界にとって秋は、冬への遷りかわりの季節。

 

鳥たちは南へ向かい、獣たちは秋の実りをせっせと体に蓄えます。

 

ハエたちはというと、冬を迎えるために繁殖したり、蛹の中で眠りについたり。

 

翅をもつ者には、長距離を移動するものもいるのでしょうが、その生態は、まだ闇の中。

キムネハラボソツリアブ Systropus luridus.

8.Ⅹ.2023. Ina-valley. Nagano. Japan.

〔季節的な移動が示唆されているハエの一つ〕

 

人の目の届かない道を飛び、人知れず、暖かい地方へ向かっているのかもしれません。

 

いまは、そんな姿を想像してワクワクしています。

 

ケブカクモバエ Penicillidia jenynsii. 7.Ⅹ.2023.

from Miniopterus fuliginosus.

〔ユビナガコウモリ(許可捕獲個体)の体表から採集〕

 

片や、翅や眼を失い、コウモリに寄生することを選んだハエは、どこに行くのもコウモリ任せ。

 

彼らの運命は、コウモリの行方にゆだねられています。

 

偉大な翼に身をゆだねるのも、面白い生き方ですが、私は、たとえちっぽけでも自分の翼で飛ぶ方が、気楽でいいかな~8