みなさまいかがお過ごしですか?
信州伊那谷では、学校の夏休みも終わり。
我が家の子供たちも、元気に(?)学校へ行き始めました♪
これで子どもたちの相手も一区切りついたので、ここらへんで大人の「本気の昆虫採集」を再開★
まずは、この夏やり残していた「憧れのハナアブ」採集です。
そのハナアブは森林に住み、一見ハナアブに見えないほどハチによく似た外見をしているといいます。
比較的稀といわれるそのハナアブを、家から30分ほど車を走らせて探しに行きました。
伊那谷は南北に細長く、人が住む平地でさえ、北と南の標高差が500mほどもあり、様々な自然にアクセスできます。
今回、足を運んだ場所は、家の近所ではまず見られないツクツクボウシ(セミ)が鳴く、夏の熱気がムンムンとした雑木林のある公園でした。
「そのハナアブは樹液に集まる」という情報だけを頼りに、樹液の染み出す木を探します。
ノコギリクワガタとアカボシゴマダラ(特定外来生物)
探し始めてすぐ、この公園には無数に樹液の出る木があることがわかりました。
自宅の周辺には、これほどの密度で樹液が出る木がないため、大変うらやましく思いました。
キレイな紅い斑点のあるアカボシゴマダラは、近年、伊那谷でも観察例が増えている外来種。
今年は、自宅の庭でも採集されており、着実に分布を広げているようです。
さて、探せど探せど、例のハナアブはみつからず、ひたすらスズメバチとアブばかり。
さらに悪いことに、この暑い熱気のせいか、私の周りには無数の小虫が集結し、嫌がらせを始めました。
嫌らしい小虫は無数のメマトイ(ショウジョウバエの一種。涙を吸いに来る)や無数のヒトスジシマカ!
特にこのあたりのヒトスジシマカは、遠慮というものを知らないよう。
軽装な私の服の上から容赦なく、ぶすぶすと刺してきます!
手で払いのけながら進みますが、肩やひじなど、手の届きにくいところは蚊の猛攻撃をくらってしまいました↓
蚊に刺されまくった左肩(帰宅後に撮影)。痒ぃぃぃぃい!
さて、蚊やメマトイの執拗なハラスメントに耐えながら、公園を一周し、ある広場へ出たところ、大量の樹液を分泌する今日一番のクヌギを発見。
周囲には無数のスズメバチやアブが集まっていましたが、よくよく目を凝らすと、木の少し上のあたりにいました!
ハチモドキハナアブ Monoceromyia pleuralis.
22.Ⅷ.2023. Ina-valley. Nagano. Japan.
見てください!このハナアブ離れした威容を!!
黒を基調とした体には、所々に鮮やかな黄色の帯。
頭に高々と突き出た触角は、カブトムシの角のようにY字になっています。
大きさは15㎜程度とハナアブの中ではやや大きく、拡大してみると迫力満点!!
「い~や~!カッコいいな~!!なんだこれはっ!!」
お目当てのハエを探しに来て、そのハエに出会えた感動といったら、どんなにメマトイにたかられようが、蚊に何十か所も刺されようが、そんなの関係ないくらい、嬉しくなるものです。
この日は他にも、ちょっと変わったハナアブやコバエもゲットでき、大大満足の採集行となりました~8
夏の終わり、シーズン後半戦のゴングが鳴ったようですね♪