あなたの周りに、腹の立つ人はいないでしょうか?

 

『なぜこんなことするのだろう?』

 

『なぜそこでそう考えてしまう?』

 

時に自分の感情が溢れて、ケンカになったり、心が折れたり・・・

 

昆虫に対する感情においても、時に同じことが起こります。

 

『ハチは刺すから、殺してしまわないと危険だ』

 

『毛虫がたくさんいて作物がダメになる。早く駆除しないと』

 

昆虫に対して、多くの人はそう考えるでしょう。

 

「このアシナガバチは女王で、まだ巣を作り始めて間もない。少し観察してみるか」

 

「毛虫の近くに寄生蝿がいる。もう少ししたら毛虫の数は抑えられるかもしれない」

 

一歩引いて、こんなふうに考えることができたら、どうでしょう?

 

むやみな殺虫剤の使用をやめることで、他の有益な昆虫や害のない昆虫の命を守ることができます。

 

これは多様性を守ることにも、必ず繋がります。

 

他の人間に対しても、冷静に、客観的に受け取ることができたなら、日常で腹の立つことも、ケンカすることも少なくなることでしょう。

 

多様性を受け入れるということは、自分の持っていないものを相手に見出すこと。

 

私とあなたの間にある、ギャップこそが多様性なのです。

 

どうか、一人でも多くの人が、多様な生き様が織りなす、不思議でオモシロい世界に、目を見開き、心から感動してほしいと思います。

 

明日は七夕。

 

ちっぽけなハエ研究家の、大きな大きな願いです。

 

コガシラアブの一種 Oligoneura sp.

16.Ⅵ.2023. Ina-valley. Nagano. Japan.

 

不格好で地味、だけど、クモを専門とする殺し屋(捕食寄生者)。

 

なんてハードボイルドっ!!