みなさま、ご機嫌いかがですか?

 

伊那谷@信州はここのところ、寒い朝と暑い日中を繰り返しています。

 

体調管理に気を付けたいものです。

 

さて、先日8日、念願だった「双翅目談話会」の同定会に初参加して参りました!!

 

今回の会場は「大阪市自然史博物館」!

 

全国のハエ好きさんが会員になっているこの会。

私も以前から会員になっていたものの、同定会のような集会には参加したことがありませんでした。

 

というのも、今をさかのぼること3年前、参加を予定していた矢先にコロナが発生。

以降、この数年を悶々とした気持ちで過ごしてきたのでした。

 

この度、晴れてコロナ後の初開催!(拍手~8)

 

全国から有名な方々が来られることもあって、はじめましての私はやや緊張(^^;

 

しかーし!皆さんそれぞれのコレクション(標本)を取り出すと、もう止まりません!

 

「これ、最近見に行ったハネカです」(ハエ目ハルカさんことKさん)

「うわーいいなー!!ちっちゃい!カワイイですね!!」(私)

 

「これ、ちょっとだけだけど、ガガンボとセダカショウジョウバエと翅のないノミバエ」(ヒメガガンボの専門家Kさん)

「えーっ!セダカショウジョウバエ見せてください!」(私)

 

会場の各テーブルには実態顕微鏡も準備され、各々の島で和気あいあいと同定が始まっています。

 

私も少しばかりですが、見ていただきたいハエの標本を持参し、識別をしていただきました!!

クロヒゲナガハリバエ Hermya beelzebul (Wiedemann, 1830).

16.Ⅵ.2022. Ina-valley. Nagano. Japan.

 

以前、採集してから識別できずに保管していたヤドリバエの標本を、愛知県のOさんに識別して頂きました!!m(_ _)m

 

600種近くある日本のヤドリバエの中から、該当する種を見つけるのは普通に考えても大変なのですが、Oさんはモノの数分で種名を明らかにしていきます。すごい!!

 

Oさんが参照している資料の数もさることながら、検索しやすいように様々な工夫を凝らされており、大変勉強になりました!

 

今回同定して頂いた標本をもとに、私も同定力を上げていきたいと思います!!

クロヒゲナガハリバエ Hermya beelzebul 生態写真

 

同定して頂いたこのヤドリバエですが、種小名beelzebul(ベルゼブル)がキリスト教の悪魔の名前と聞いて、またまたテンションが上がりました↑↑

 

カッコイイ容姿もさることながら、そこに悪魔の名前がついているなんて!

ダークサイドフェチな私にとって、このハエの魅力がより一層深まった瞬間でした!!

 

楽しい同定会はあっという間に過ぎ、午後は有志の方々によるミニ発表会。

ニセケバエの新種の話や、コガシラアブのクモへの面白い寄生生態などなど、どのお話も本当に興味深く、とても勉強になりました!!

 

さらに、大阪市自然史博物館の裏側も拝見させていただき、巨人と崇める先生方が集められた無数の双翅目標本群を目にして、は、鼻血が・・・(注:出ていません)

 

興奮冷めやらぬまま、夜の懇親会まで楽しく盛り上がりました!

 

あまりに楽しすぎて、この日、写真を一枚も撮っていなかった(><)

 

なので、翌日立ち寄った大阪市内の靭(うつぼ)公園で↓

クロヒラタアブ Betasyrphus serarius (Weidemann, 1830)

 

公園では、前日の談話会にも参加された方々が自然観察会を開いていたほか(参加者がとてもたくさんいてびっくり!)、大学生のHさんや高校生のMさんがハナアブ採集をされており、私もそこに混じってハナアブについてちゃっかり教えてもらいました(^⁻^)

 

特に高校生のMさんはハナアブについてムチャクチャ詳しく、ハナアブの勉強を始めて僅かばかりの私なんて足元にも及びませんでした(笑)もっと頑張らないといけないぜ、自分っ!

 

いままで双翅目全般に広く浅くをテーマに勉強してきましたが、より一歩進んだ世界へ踏み出すことが必要だと、切に思いました。

仕事をしながら、いかに活動を続けていくか、それも「楽しく」!(←これが一番大事!!)

 

そんなことも考えながら、いろいろなお土産とたくさんの宿題を手に大阪を後にしたのでした~~8

 

お世話になった皆様方、本当にありがとうございましたm(_ _)m~8