寒いですね!

 

みなさまいかがお過ごしですか?

 

昨日の朝は長野県各地の山々が冠雪し、冬の到来を感じました。

 

朝夕の気温も一桁。風邪をひかないようにしたいですね。

 

 

さて、先日は家族で信州の東、軽井沢町へ行ってきました。

 

森林生態学者 M先生の「木の実教室」に参加するためです。

 

秋の森は実りの季節。

 

普段、あまり気に留めていない木の実も、この日は目を皿のようにして探します。

 

するとすると、小さく目立たないですが赤や黒などさまざま木の実が、葉っぱの陰に見つかったりします。

 

種子は新しい世代への希望。

 

木の実を目にすると、森が着実に命を受け継いでいることを実感します。

 

一方、ハエはシーズン終盤。

アザミの仲間に訪花するホソヒラタアブ

 

個体数は少ないですが、花やキノコなどポイントを押さえれば見つかるものです。

 

成虫でなくても↓

ノブドウミフクレフシ(※軽井沢ではなく地元で撮影)

 

これはノブドウの実のように見える「虫こぶ(虫えい)」。

 

虫こぶは、虫の刺激によって植物体の一部が異常に膨らんだもので、刺激をした虫が食料や隠れ家として利用するもの。

 

昆虫が植物と取り交わす、秘密の契約による賜物です。

 

虫こぶを作る昆虫はハチやアブラムシ、アザミウマなど数々ありますが、タマバエやキモグリバエの一部などハエの仲間も多く含まれます。

 

ノブドウミフクレフシには、ノブドウミタマバエというタマバエが入り込んでいることがあるそうです。

 

目下、さまざまな虫こぶを探しながら、植物とそれを利用するハエについても勉強しています。

 

ハエと植物の不思議な契約について、もっともっと知りたいと思います。

 

 

<おまけ> 木の実観察会の一コマ

息子の手とクマの爪痕(手の右側及び上側)

 

目を凝らすと、森にはヒト以外の様々な生き物が残したサインがあることに気づきます。

 

身近なところに、ヒトを殺傷できるほどの大型野生動物が暮らしていることを知るのも、大切な勉強です。

 

(息子と軽井沢の森。木の棒は男の子の必需品!)