年度末ですね。
みなさまいかがお過ごしですか?
この時期、異動や仕事の引継ぎなどなど、目が回る日々。
私は普段、ハエとは全く関係ない仕事をしており、ハエについて、あまりたくさんの発見や人の役に立つ研究は行えていません。
ですが、今日はそんな私でもちょっとした発見ができた、というお話です。
今から94年前の1926年、アメリカのR. J. Mallochが記載したハエの1属Tenuia。
長らく、その生態は謎のままでした。
ところが2021年、私がある生き物の調査中に偶然このハエを見つけ、その生態が少しずつわかり始めました。
もうすぐ出版される双翅目談話会誌”はなあぶ”に報文を掲載予定なのですが、「長年ハエ研究者の目を避けて、こんなところで暮らしていたのか!」という、それはそれはニッチな場所で見つかりました。
最近の調査では、「幼虫がこんな所で暮らしている」というところまで判明。
幼虫の記載も含めて、しっかり論文に仕上げないといけない内容です。
身近なハエでも、ちゃんと調べるとまだまだわかっていないことだらけ。
それらをきちんと「科学」のまな板に載せる作業に、私はたまならい魅力を感じています。
〔飼育ケースで羽化させたTenuia smirnovi 〕
