終わりは、新しい始まり。

 

冬がどんなに寒く孤独な時であったとしても、

いつか春はやってきます。

 

春を、探しに行きませんか?

 

寒さに耐え忍んだ木々たちは、少しずつ芽を膨らませます。

梢では小鳥が恥ずかしげに、歌の練習を始めていることでしょう。

 

身近な猛禽類、トビはこの時期「スカイダンス」を踊ります。

飛んでいる2羽、時に数羽が空中で素晴らしい曲芸飛行を見せるのです。

 

急降下、急反転、上昇。

春の舞踏に、目が釘付けになります。

 

トビの社会で、この行動が何の意味を持っているのか、詳しくはまだ分かっていません。

つがい関係のある2羽が踊るという解説もありますが、先日6羽が絡むこの踊りを見て、

どうもそれだけではないようにも思えてきました。

 

―トビたちは、春の喜びを体で表現しているのではないか。

 

つがい関係の維持、テリトリーの確保、他の個体への誇示・・・

科学的な言い訳はとりあえず置いておいて、

今日も、春の空を見上げてみます。

 

 トビ成鳥