ここのところ少しずつ暖かくなってきました。

 

陽だまりの中、家の周りをちらほら飛ぶ小さな虫たちも目につくようになります。

小さいユスリカやハエの仲間ですが、彼らはその小さな体に驚くべき能力を持っています。

 

標本採集のために家の周りに飛ぶユスリカを小瓶に入れて、家の冷凍庫へ。

24時間ほどして標本作製のために取り出すと、はじめは仮死状態なのですが、

しばらく見ているとぶるぶる震えだし、10分とたたないうちに蘇生するのです。

 

零下20度に24時間さらされても、彼らは死にません。

 

この驚異的な能力があるおかげで、彼らは氷河期をも生き延びてこられたのでしょう。

まさに進化の賜物。大自然により磨き上げられた秘技ではないでしょうか。

 

今日の写真は早春に雪山の雪上に出現するクモガタガガンボの仲間です。

クモに似ていますが、ユスリカなどの仲間です。

 

北海道道央部の豪雪地帯の山中で2月に撮影したものです。

 

 

なんとも不思議な生き物ですが、わたしはこんな「変わり者」が大好きです。