子供の頃、「少年少女世界文学全集」が毎月1冊ずつ届いた
硬いカバーに入ったぶ厚いそれらはいつの間にか本棚にずらっと並んだ
その中に「ジャンバルジャン物語」としてこの作品があった
子供用に書かれているとはいえ、
おじさんが主役の、暗くて重い物語は私のワースト1だった
ちなみにベスト1は「小公女」だった
あれからウン十年
映画の中でジャンバルジャンと再会した
あっという間に好きになった
ファーストシーンで膝を打ち
映像のスケール、歌の迫力に圧倒され
それから2時間38分
気持が緩むことなく感動の連続だった
しかし1回目はストーリーを追うことにウエイトがかかった為
より登場人物の心情を観たくて再び足を運んだ
盗んだパン1個の罪で19年もの間投獄されたジャンバルジャンと
それをただ執拗に追うジャベール警部との対決が主軸となり
そこに様々な人との愛、革命、貧富の差など1815年から始まる
「許す」という事が大きなテーマのひとつになっている
恩を受けながら銀器を盗み出しだジャンバルジャンに司教は
「私があげたものだ」といい、更に高価な蜀台を差し出す
この許しによってジャンバルジャンは自分を恥じ、生まれ変わることを決意する
その後「許し」は様々な場面で出てくる
そしてラストでフォンテーヌの魂が迎えに来て神のもとへ行くのだと告げる
ジャンバルジャンは自分が許されたことを歓び天に召す
泣けた・・・
自分も知らぬ間に許されている
人を許せる自分でいよう・・そう思った
今日は泣いた分 心が洗われた(ノ◇≦。)
あ、それとこの子役、存在感抜群
目の演技がすごくて
ダニエル・ハルストンというらしい
将来 有望、見守ろう☆