続きです。
長くてすみません(笑)
とりあえず、れいこちゃん(月城かなと)のルキーニが面白すぎて(笑えるという意味ではないですよ)、つらつら書きなぐってみたくなったので……。
①に引き続き、れいこちゃん担以外は、スルーして下さって大丈夫です

2幕も、ルキーニ・れいこちゃんから始まるので本当にドキドキしてしまいます(笑)
毎回変わるアドリブが楽しみで(笑)
でも、あのアドリブって、「月城かなと」氏の本音がチラ見してる呟きですよね(笑)
初日の「緊張してるのはこっちだからね」とか、中日の「後〇〇回(このアドリブ)やらなきゃならないんだよ。ちくしょう」とか(笑)
面白いんだけど、それでいいのか、月城かなとっ!と、たまに思います(笑)や、私は大丈夫てか、大好物ですけど(笑)
そんな面白いこと言いつつ始まる「キッチュ」は、なんだかいつも楽しそうだし一寸色っぽい(笑)
「あー、やっぱりこの人女の子侍らかすの似合うなぁ」ってしみじみします。
世界の美女たちの……特に、くらげ(海乃美月)のスペインの美女と一瞬組むとこ、……色っぽいです(笑)
歌い終わりの「キッチュ!」にエコーがかかっていて、何故かそれが恥ずかしい気持ちになるのが不思議です(笑)
フランツ・みやるり(美弥るりか)とエリザベート・ちゃぴ(愛希れいか)の、ハンガリー国王、王妃の戴冠式を苦々しい思いで見ているエルマーたちを、「なにかやらかせ」的な期待(?)に満ちた目を向けるルキーニ。
トート・たまきち(珠城りょう)と一緒になって、絶頂期のエリザベートに「(いいのは)今だけだ。思い知らせよう」と歌うルキーニ。
目をギラギラさせて、歯をむきだして笑うルキーニ……。
……やー……もぉ……怖い……怖い……(笑)
でもそれ以上に、気持ちよさそうやなぁと思いました(笑)
ここも凄く、ルキーニがルキーニらしい場面だと思います。
……イッちゃってる的なんですけど、やっぱりれいこちゃんのルキーニは、その向こうを感じます。
今の世の中をぶっ潰すというか、掻き回したい的なイッちゃった感の向こうに、トートの思惑通りになっている面白さを楽しんでる的な、突き放した冷静さを感じて……本当に、れいこちゃんのルキーニは面白いです。
フランツとエリザベートにカメラを向けた時、前にいる民衆が邪魔だったのを、怒鳴り声を上げて散らす所も、今回のルキーニらしいかなと感じました。自分より下だと思ってる人間には、とことんエラソー(笑)←つまり、トート閣下以外にはこんな態度(笑)
その次(厳密には次の次)の場面で、「皇太子ルドルフ殿下」とシモテの当てもの前で一言だけ言って退場する時も、その一言に込めた禍々しいもの(テロリストとしての憎悪とか、駒としてルドルフを見ているとか)を感じていつもゾクゾクします(笑)
↑おかげでルドルフ・らんぜくん(蘭世惠翔)出てくる所全然観られません(笑)
あの、マダム・ヴォルフ・さち花ねーさん(白雪さち花)の場面でも、場面の登場人物として在りつつ、(同じく)巧みに入り込んでいる黒天使や、トートと、ハプスブルクを潰す……エリザベートを絶望させるための……一石を投じて、大笑いしながら、女の子に絡まれながらも、ギロギロした目が笑ってないというか……いや、笑ってるんだけど、そのものを楽しんでるというより、その向こうを期待して楽しんでる……って感じで。
マデレーネ・じゅりちゃん(天紫珠里)に堕ちたフランツを写真に収め、マダム・ヴォルフに熱いキスをされても全く動じない所が、よりその冷静さを物語っていると感じます。
女性のキスに動じない れいこちゃん ルキーニ♥大人っぽくて(?)素敵です♥
この事で、シシィはほぼトートに堕ちると思っただろうなという確信を感じる、「この写真は……」というセリフなんですけど。
……難しいなぁと思いました。
ストーリーテラーというか、自分(ルキーニ)の回想的なものなのに、「結果を知っていながら、期待する」って芝居。てか、どこまでが「回想の中のルキーニ」で、どこから「回想を語るルキーニ」なのか……線引きをちゃんとしてないと、混乱しそう。
この場面に限らず……ですけど。
見た目以上に、難しいお役だなぁと今更ながらに感じます。
エリザベートが失意の旅に出ている所々にあらわれて、執拗に(シシィが嫌がる)写真を撮るルキーニ(笑)
毎回、病院の場面でちゃぴ・エリザとくらげ・ヴィンティッシュ嬢のやり取りに感動しつつ、カミテ奥から、カメラ小脇に抱えてそっと入ってくるれいこちゃんに目が行きます。
あの入り方(というか、歩き方)が……めちゃくちゃエリザベートをロックオンしてました(笑)
……なんというか……迷いのないというか、しっかりしたというか……自信のあるというか……そんな風に感じました。
全く笑ってないのが……怖い(笑)
そして、絶妙なタイミングでストロボを炊くルキーニ!
いつも「同期だから、ものすごくいい間合いだよな」と勝手に感動しています(笑)
その後の「失礼~」の、全く心のない言い方ったら!めちゃくちゃ好きです(笑)そして、皇后すら下に見ているんだろうなな、慇懃無礼なおじぎをするのが……

絶対ここは、憎たらしくやって欲しいですから(笑)
トート閣下って、「死」……所謂死神的な存在として、色んな人を黄泉の国に連れて行ってると思うんですけど、作中で死ぬのってルドルフとゾフィー位なんですよね。
その上、ゾフィーは黒天使が収容してますから、改めて考えると、トートの「死」としての本分つうか、仕事ってほぼ描かれていないって感じで。
今までの「エリザベート」では、シシィ以外で唯一「死の口づけ」を受けたルドルフの死は、シシィを絶望させる(死に焦がれさせる)ための手段、若しくは自分に靡かないシシィに対する当てつけだと解釈してました(笑)
手段選ばないトート閣下ステキ♥って(笑)
でも、今回、そうじゃなくて、ちゃんと仕事してんだーって感じたんです(笑)
もぉ、なんと言いますか、目つきが違うんですよね、シシィに対してと……。
ルドルフは、完全に「獲物」って感じで。
ので、それに対して、ルキーニはどう芝居を作るんだろうと思って。
エルマーたちといた場面でのルキーニには、「革命運動家(過激派だろうけど)」的なものを感じていたので、そういう感じなのかなと思わせつつ(笑)ルドルフの努力が徒労に終わるのを分かっていて、……煽ってたけど、全然ルドルフに期待してなかったというか……そんな風に思いました。
だから、ルドルフが独立運動に加担して失敗し、父に捕えられた時に、「ほれ、言わんこっちゃない」みたいな視線を向けて、ニヤニヤしていたのかなと。
ルドルフが死んで、初めて死を求めたのに「俺を愛してはいない」とトートに突き放されたシシィ。
ここからが本当の孤独の戦いだったんだろうなと思う。
そんなシシィを茶化すように、どピンクの燕尾着てトップハット被ってフランツとシシィのスーべニアを売るルキーニ。
その格好が……期待通り変に似合っててウケました……(笑)
晩年のフランツとエリザベートが、離れたベンチに腰掛けて、絶望的に添えないとわかるこの場面は、個人的に結婚してから一番刺さる所なんですけど(ごめんね、2人には反面教師でいてもらいたい(笑))……。
その2人が入ってきたのを見て、カミテに退場する ルキーニ れいこちゃんが、なんだかやたら好きです♥(笑)
なんでしょう……私の勝手な印象ですけど、「物語りの登場人物としてのルキーニ」と「ストーリーテラーとしてのルキーニ」と「2人を見つめる月城かなと」なものが、めちゃくちゃ上手いことミックスされている様に感じるのです(笑)
揶揄するような表情と、傍観者の表情と同情的(というか優しげ?)な表情が見え隠れする……感じがするのです。
でも、その後の「夜のボート」を聞いて、きっと「エリザベートの愛はフランツでなく、トートに向いている」と確信して、また人をバカにした様な顔をするんですから。
れいこちゃん的に、どういう気持ちで演じていたのか……聞いてみたくなる場面です。
そしてそして……。
最終答弁へ……。
話を切ろうとする裁判官に、最初は話すのを邪魔くさがっていたルキーニが「まだ終わっちゃいない!」と吠えるの、好きです(笑)
ここまで話させといて、終わり(オチ)聞かんのんかいっ
って感じなのかな(笑)←多分、そうではない。

ルキーニは、トート=死の「グランデ アモーレ」を心から信じて、それこそが救いだと思っていたのかもしれない(エリザベートに対してのとは別の、死んでいく人々に向けられた愛)。
だから、それを得るためにエリザベートを殺そうと思ったのかもしれない。
……ルキーニ自身が物語りから出入りしまくるので、「どの辺でその思いに至ったのか」とか色々分かりづらいんだけど、やっぱり元々、ルキーニもトートに魅入られていたんだと思う。
例え、彼の創り出したもの……妄想だとしても。
ルドルフは絶望のうちに死を求めて、エリザベートは孤独のうちに真実の愛を感じて……だけど。
ルキーニは……死への期待というか、憧れというか……死の向こうを求めていたのかなと。
そして、それは「皇妃エリザベート」をトートのために暗殺して、得られる恩恵だと思っていたのかなと。
トートからナイフを受け取った時の、狂気じみた笑い声。自らの手をスッと切って滲み出た血の味を確かめる……その姿に、トートからの恩恵を受けられる期待に狂喜している……と感じました。
ので、めちゃくちゃ興奮状態ではあるけど、狂ってる訳ではない頭で、至極冷静にエリザベートを狙ったんだなと。
エリザベートも、ルキーニに襲われて1度は身を守るけど、ルキーニの後ろにトートを感じて、「いずれ行き着くところに待っているのが、トートだとわかった」から、納得して刃を受けたんだと。
その後、ルキーニは獄死。
……焦がれたトート閣下に迎えに来てもらえたのかな?
や、そうだと思います(笑)
トート閣下の「死の口づけ」を受けるルキーニとか、ヤバすぎる……

……ある意味、ルキーニも、自分の思いを遂げられたんだなぁ。
と。
思いました。
こっそりと「私は今まで「エリザベート」の何を観ていたのか……」と愕然としたりもして(笑)
ま、今回の受け取り方が正解とは限らないですけどねー。
……ルキーニにここまで注目したのも初めてですし、今回は今までと違う「エリザベート」でルキーニなので、色々観たくなって忙しかったですが(笑)
ふんわりと、キャラの中でルキーニが好きと思っていたのが、しっかり好きだなと感じることが出来ました(役としても、大変だけどやり甲斐あるキャラだとも改めて感じましたし←私が演じる事はないけど)。
れいこちゃんがこのタイミングで、このお役を演じられた事が、ファンとして嬉しかったです。
なにより、演技者として一番好きな月城かなと氏が、この難しいお役を一生懸命演じて、観た方に好評を得ているということが、誇らしくてたまりません。
あ。
で。
月城かなと氏としてのフィナーレナンバーですが。
以前も書いたんですけど、とにかく男役群舞が大好きで!
あの、大階段から2番手3番手、4番手が男役の列を割るみたいに降りてくる所から、心拍数が上がってしまって……。
羽山(紀代美)先生の振り付けの素晴らしさ(とにかく格好いい♥)ももちろんなんですけど、どうやら私、「闇が広がる」という曲が大好きみたいです。興奮して、涙が出るくらいに(笑)
今回は、それに加えてお衣装が燕尾だけど、肩章付いてる、軍服仕様♥
誰も彼も(でも、私的にれいこちゃんが一番♥)格好よすぎて、たまりません(笑)
ここを観るためだけにでも、後100回通いたい位(笑)
一刻も早いDVD(BD)化を!待ち望んでいます!
パレードのれいこちゃんは、初日(2日目も)だいもん(望海風斗)が同じ役で着ていたお衣装で大階段降りてきましたが、ええと……「なんて事なの……
」って感じだったので、変わってよかったです(笑)キム(音月桂)の同役のお衣装なんですよね(未確認……覚えてない)。


こちらのがいいと思います。デザイン的に(笑)
何度も書きますが、れいこちゃんにこのタイミングでルキーニが回ってきてよかった。
そして、それを観ることが出来て本当に、よかったです。
結局、何が書きたかったのかわからないダラダラした文章を、最後まで読んでくださってありがとうございました。
楽しさと忙しさに目が回って、ハイテンションになったオバチャンがうっかり書き散らかしたと、ぬるく見てくださると有難いです(笑)