宝塚友の会トークスペシャル in 東京 月組レポ……長い文章の続きです。
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参加者の復習です。
れいこちゃん(月城かなと)、ヤス(佳城葵)、くらげ(海乃美月)の3人です。
司会は竹下(典子)さん。





くらげのお役は、スペインの王女さま、マリア・テレサ。「待って、待って、やっと登場」しますねと竹下さん。
まさかこんなお役(キャラ)に、なるとは……とびっくりしたらしい。
全然想像がつかなかったという、れいこちゃんも、「やっと海ちゃん出てきたわ」と思ったら、「え?(ヤスと異口同音)」となったらしい(笑)
イケコ(小池修一郎先生)の中でも、元々はこういう設定ではなかったようで、本読みした後急に、「あー、あれだ、あれだ。」みたいな形で、突然「海乃はカタコトにしよう」と決めたらしい。
本人含め、生徒達もびっくりしたそう(笑)
元々、マリア・テレサはフランス語が苦手だという説があるとか。そのせいでルイ・ちゃぴ(愛希れいか)ともあまり仲良くなれなかったと……。ただ、「それをまさかこういう風に演じる事になるとは……」と、くらげ(笑)
面白いことに、マリア・テレサはすごく気が小さくて、表情も乏しいという説があるそうで(それもルイとの不仲の原因)……。
それを聞いたれいこちゃん「全然違うじゃん!」とびっくり(笑)
それのせいおかげがどうか、イケコの抜き稽古がすごかったらしいマリア・テレサ(笑)
イントネーションのこだわりが強くて、先生の要望に応えるのが、凄く苦労したとか(笑)
あー、目に浮かぶ……(笑)
すごいといえば、あのカツラ……(笑)
「初め、あれはああいう予定じゃなかったんですけど……。もう少しボリュームが……こじんまりと収まる予定だったんです」とくらげ。
あの横幅の広いカツラは肖像画通りにと。
マリア・テレサが、面長を気にしてああいう髪型にしていたという説と、当時流行していたという説があったらしい。
「あれが似合うっていうのも凄いよね」と、れいこちゃん。
「えっ!似合ってましたか?
」と、くらげ(笑)

ヤスも、うんうんとれいこちゃんに同意している様子で(笑)
くらげの頭の小ささだからこそ、似合う髪型だと褒めるれいこちゃん(笑)
東京に来て、やっと見られたらしいくらげ(笑)周りの人もそうらしく、上級生に最近やっと慣れたと言われたらしい(笑)
舞台稽古の時は、みんなに二度見されたくらげ、れいこちゃんもびっくりしたと振り返る。
でも。肖像画を見て納得したらしい。
肖像画を知らない人は、きっと「どうしてこうなった?!」と思うぐらい、ちょっと変わった髪型だと思いますと、くらげ。
マリア・テレサはお衣装もすごくて、くらげ自身あまり高貴なお役をしたことがないそうで、やっとさせてもらえると思ったら、こんな個性的なカツラをかぶると言う(笑)でもすごく可愛いお衣装を着させてもらって嬉しそう。
れいこちゃんが、お衣装のポイントあるんだよねと振ると、表からは見えない中にベロアを使っているという話を。すごく豪華なんだけど、めちゃくちゃ重たいらしい。
お衣装部さんもびっくりするぐらいの重さで、最近、衣装を吊る「吊り手」がちぎれてしまったらしい。
基本、ちぎれるようなところではないので、客席も「どんだけ重たいねん」と、ざわざわしていました(笑)
重いお衣装と言えば、れいこちゃんのもすごくて……。こちらはハンガーが壊れたらしい(笑)
余り重そうに見えないお衣装だけど、流石にびっくりして「ひー!」となったらしいれいこちゃん(笑)
例のボタンが100個近く付いているのではなく、2幕の、レザー沢山のお衣装の方らしい。
「マントが重いんじゃないですか?」と聞くくらげに、「や、マントはそうでもない。(何が重い原因か)謎なんだよー」というれいこちゃん。
や……合わせ技で重いんだと思いますよ?レザーだし、フルレングスのマントだし、長手(ロンググローブ)だし……。
重たくない訳がないっ!
あれで毎回立ち回りしてるんだから、本当にすごいねぇ。
竹下さんが「ベルナルドのお衣装は、デニムなんですか?」と。
ご承知の通り、護衛隊の制服はパンツとシャツがブラックデニムで。
パッと見、レザーに見えるのよね。
……ま、ルイの「太陽王」のお衣装よりは、デニム感あるけど(笑)
ヤスは、オープニングの銃士隊に入っているので、れいこちゃんに「お衣装、重い?」と聞かれてました。
意外に重くないそうで。でも、最初は「暑い」と思ったらしい。
ゴワゴワするし、暑いし、まとわりつくまでは行かないけど付いてくるし……で、慣れるまで苦労したみたい。だけど、さすがデニム、次第に「身体に馴染んできた」そう。
れいこちゃんも、それは感じるらしく「柔らかくなるよね」と。
デニムのお衣装は、まぁ、色々言われたりしてましたけど私は大のお気に入りでしたので、着ていた演者さんたちも、楽しんで着ていたと知って、良かったです(笑)





竹下さんから「リュリさん(ヤス)は、ルイとの距離感はどんな風に考えてますか?」と、普通に考えたら問題ないけど、腐女子的な方にも考えられる質問を向けて(笑)
れいこちゃんが、うっかりマイクを吹くというリアクションをしてしまい(笑)
ヤスに「どうして笑ったんですか
」と突っ込まれて(笑)

「や、なんかそういえばそうだなって思って。ダルタニアン・たまきち(珠城りょう)とか、アトスさん・としくん(宇月颯)にはすごいじゃん、アタックが。ルイはそう←(笑)じゃないの?」と、素朴な疑問的に話すれいこちゃん(笑)
ルイに女を感じてるんじゃないの?というくらげに、しばらく無言で考え込んで「……ずいぶん突っ込まれますねぇ……」とヤス(笑)
「男性が好きな男性」ってキャラ(設定)を、(ルイに対して)どこまで出すべきか、距離感というか塩梅が難しいらしく。イタリアから10才の時に招聘されて来たので、ガツガツ行くわけには行かないし、一応、遠目から見ているそう(笑)
ルイの事は、もちろん「好きは好き」らしい(笑)
ただ、尊敬もしてるから、「好き」の種類が違うのかもしれないね。
「じゃあ、ベルナルドはタイプじゃない……」と、れいこちゃん(笑)
またもや腐女子喜ばす発言出たっ!
本気で「そこはねー!あのねー
」とヤス(笑)

好きだけど、大好きだけど「そこ入れちゃうともう……ややこしい!」と(笑)「ややこしい」を、ヤスとれいこちゃんハモってましたよ(笑)
れいこちゃん……分かってんなら、そんないけずな質問しなきゃいいのに(笑)
ややこしいと言いつつ、「仮面舞踏会の時に、追いかけようと思ったら、いくらでも追いかけられるんです」と言っちゃうヤス(笑)
すかさず「一寸入れてみて♥」と言っちゃう、れいこちゃん(笑)
客席爆笑(笑)
いいんですか?というヤスに、「たまにね」と、微妙なれいこちゃん。
クロード・まゆぽん(輝月ゆうま)には、たまにちょっかい出しているらしい、リュリ・ヤス(笑)
クロードは、塩さ加減というか冷たいのかいいらしい(笑)
ま、とりあえず「(ベルナルドさんには)明日、早速突撃したいと思います」と。
れいこちゃんは「分かりました。構えておきます」と、楽しみにしている様子(笑)
どんな風になったのか……気になります(笑)
今回の「All for One」は、本当に個性的なキャラクター満載で、それぞれでスピンオフが書けそうなくらい(笑)だと、竹下さん。
やー、それホント思います。
てか、別箱でさぁ、書いてくれないかしら?イケコ(笑)





そして。フィナーレのお話。
振り付けが外部のKAORI(alive)先生で、芝居の要素が多かったので、娘役ちゃんはすごかったそう。
アダルトな感じで、たまきちにみんなが触れて行くような振り付けや、投げキッスを毎回違う感じでする様になっているらしく。
目がハートになってるくらげ(笑)「たまきさんステキ
」はとりあえずわかった(笑)

KAORI先生は、カウントで振りを付けるんではなく「鼻歌で曲を歌いながら」付けるらしく。
新しい事だと感じたらしい。
男役の方も大変だったらしく。
「そちら(男役)はダイナミックな踊りでしたよね」と竹下さん。
大階段からスタートだし、ああいうパワーダンス系はあまり無かったと思うと、ヤス。
それに対して「ないですか?」とれいこちゃん(何故に敬語?)
1789ででもKAORI先生入ってらしたから、ありそうと思ったのかな?
曲の中アクセントなどをみて(感じて)振りを付けてるんだろうとくらげ。
インスピレーションで踊る感じだけど、それをみんなで合わせるとなると、カウントにはめないといけないから、その辺も大変だったとれいこちゃん。
加えて、振り付けが難しくて初日は出来ないままに終わったそうで(笑)
先生が踊ってくれたのを動画で撮って、全員で見返して、としくん(宇月颯)やからん(千海華蘭)が、「こうだと思う」と分析してくれたのを、「はいっ!」と付いていくだけだったらしい。
としくんもからんも、ダンスリーダーだもんねぇ。
その、「付いていくだけ」でも大変だったらしく、れいこちゃんとヤス、思わず無言になるくらい(笑)
くらげが「すっごい細かいですもんね、振りが。リズムインしてからの振りが……すごく……」と話を繋ぐと(笑)
男ども(笑)が、めっちゃ小さい声で「細かいよ、細かいよ」と返して(笑)
くらげまでつられて「細かい……」って小声になってました(笑)
よっぽど?
(KAORI先生の振りがほぼ初めての)れいこちゃんは、自分だけがめちゃくちゃ大変だったと思っていたらしいんだけど、ここに来て「そうじゃない」と知った様。
でも、ヤスからすると、やっぱりれいこちゃんたちはピックアップで、アクロバティックな振りもあったりして、すごいと思ったと。
「足がどっから出てくるんだろう?」って(笑)
れいこちゃんも、振り付けの時に「手と足でばってんを作る」みたいな説明されて、「手と足でばってん???」ってなったらしい(笑)
見ないとわからないという(笑)
回し蹴りみたいな振りとか、回ったと思ったら飛ぶとか……とにかく大変だと(笑)
娘役のくらげは、本番中は着替えがあって見られないのだけど、舞台稽古は娘役総出で見学したらしい。
「すごかったですよ、花道」と、思い出したヤス。
「みんな、『きゃー!』ってなって」とくらげ。
キョトンとしてるれいこちゃんがひと言。
「全然そんなの(気付かなかった)……もう必死過ぎて……」
場内爆笑でした(笑)
その時着ているお衣装のエピソードを。
デザインが斬新なのは、観ていても分かりましたけど。
「あんなストレッチなの履いたことない」とヤロー2人(笑)
「なにこれ!部屋着に欲しい!」って位めちゃくちゃ伸びる素材らしい(笑)
ただ、最初は全然違うデザインだったらしく。れいこちゃんは踊りやすい様にと、編み上げブーツに……という話まで出ていたらしい。
しかも、舞台稽古の時は、(腰の部分の)レースが全部あったらしい。
竹下さんもびっくりして「え?前も全部?」と聞き返してました(笑)
前にもレースが掛かっていて、巻きスカート状態だったらしい。
それはそれで斬新なデザインですね。と、くらげ。
だけど、舞台稽古でイケコが「いらないっ!」と……で、テール部分だけになったと。
有村(淳)先生にそんな風に言えるのは、イケコだからこそ?(笑)
後斬新と言えば、ジャケットのジッパー。
前後(+両腕)で8つあるのだけれど、開ける範囲とかは各自自由らしく。
色々考えてやっているらしい。
ま、背中は自分では出来ないので、「やってー」←れいこちゃん。と誰かに言うそう(笑)
だけど、これといったこだわりはないらしい(笑)
どっちやねん(笑)
「とりあえず、隣のジッパーとは違う長さにしようとやってる」と、ヤス(笑)
くらげは、そこまで見られなかった!と悔しそう。
「お客様は、ぜひ見てください」と、竹下さんとハモってました(笑)





ここで新公の話題を。
くらげが、「こちらも大変な……」コマ(沙央くらま)のお役(モンパンシエ公爵夫人)という事で……(笑)
「コメディー要素の強いお役で……」と、色々苦労があった様子(笑)
「素晴らしかったよ
」とれいこちゃんがいうと、

「え~~、ほんとですかぁ~?」と嬉しそうなくらげ。
普段は、省エネ女子なくらげ(笑)「普段の自分は封印してはっちゃけようと思って」臨んだらしい(笑)
「省エネ女子」なイメージを、くらげに持っていたーと、れいこちゃん。
大人の役も観たことがなかったから、「あ、こんな大人の色っぽい女性が似合うんだ」と思ったと。
それを聞いて、テレたのか「ほくろのおかげです」と答えたくらげが一寸可愛かった。
カツラも良かったと2人に褒められて、年齢の高いお役もああいう髪型も最近少なかったし、コマのイメージもすごく強いし……「自分なりのものにするのがすごく難しかったです。」と。
同期も芝居を見てくれたり、アドバイスくれたりと、みんなで悩みながら作ったそう。
ヤスは、るうくん(光月るう)のヴォーフォール公爵のお役。
「キャラクターもの」のお役をさせてもらうことが多くて……と、苦笑なヤスだけど、流石の上手さだったと、褒めるれいこちゃん。
「あー、こうくるか」と思ったらしい。
そうよね、私もそう思った。「この子、芝居上手い!」と膝を打ちましたから。
本公演と全然違うお芝居で……とくらげも。
それを聞いて、本役さんの芝居を見て役を考えるのか、台本を見て考えるのかと、れいこちゃんが質問。
今回はどっちもしたと、ヤス。
自分のイメージと、文字のイメージと……セリフの行間や、ト書きなどがどういう意味を持っているかというのをかなり考えたそう。
イケコには、「一寸ユニークに」と指示されていたらしく。
大劇(新公)の通しを見てもらった後に「もっと面白く出来る」と言われたそうなんだけど、「その意味がわかんなくて」なので、ト書きを見たりとかいう作業を結構したそう。
それを聞いて、れいこちゃんが「なんか、その力が凄いよね!」と感心しきりで(笑)
月組の下級生の子たちは、本公の本役さんを真似することなく(本役さんの芝居を)吸収しつつ、自分なりの私はこうしたいですって言うのを持っていると。それにびっくりしたし、すごいと思ったそう。
組でそういうのが違うんだね。
月組の上級生は「どうやりたいの?」と聞いてくれるらしい。
それは、すごいな。
感心するれいこちゃんに、「で、自分の個性は何処にあるのかを……」とヤスが言うと、何故か場内に笑いが……(笑)
続きます……。
もう少しお付き合い下さいませ……
