詳しくはこちらを
http://tokinowagamama.web.fc2.com/hirose.html
5/10、鳩山勉強会で広瀬隆氏が講演されました。
videonews.comでその動画を見ることは出来ますが、 なるべく短時間で内容を伝えられるよう、簡易ながらまとめサイトを。
広瀬 隆(ひろせ たかし)
一九四三年東京生まれ。作家。早稲田大学卒業。長年、エネルギー問題について原発から燃料電池まで
精力的に分析・研究している。『アメリカの経済支配者たち』『アメリカの巨大軍需産業』『アメリカの保守本流』
『資本主義崩壊の首謀者たち』(以上集英社新書)、『赤い楯』(集英社文庫)、『世界金融戦争』『世界石油戦争』
(以上NHK出版)、『一本の鎖』(ダイヤモンド社)など著書多数。【集英社新書、著者解説より引用】
(その他、「危険な話」「列島時限爆弾」「チェルノブイリの少年たち」など)
前後半に分けます。危険性を優先させたいのも最もですが、まずは「電力不足」について。
「国会議員の皆さん、忙しいとは思いますけれど。国家存亡の問題で僅か一時間というのは、ちょっと理解できません」
「もちろん原子炉の危険性が第一です。今福島で起こっている被ばくの問題ですね。
私はすぐに学童疎開させないといけないと思っていますが」
※広瀬氏の「原子炉の危険性」に対する明快な意見は「学童疎開が必要」というものです。これは頭に入れてください。
前編「電力不足危機の嘘」
「まず皆さんに肩の荷を下ろしてもらおうと思って。電力不足がマスコミ、テレビ、新聞で盛んに騒がれているが、
これまったく嘘ですので。皆さんに安心いただいてから、本論に入ろうと思う」
「先日、菅総理が浜岡原発停止の記者会見を行ったが、ここで「防潮堤を新設する」「電力不足が懸念される」という点に引っかかった」
「記者会見を見ていても、まず上がった質問が電力不足のこと。菅総理も「大丈夫にします」と言っている。誰も何も知らないのかと愕然とした。」
「浜岡ストップ。これは支持するが、原子炉に燃料棒が入っている限りは危険性は変りない。」
「防潮堤の新設。これに二年かかると言っているが、私には原子炉の延命をするという風にしか聞こえない。これは皆さんに止めて頂きたい」
「電力の総論。上から原子力、水力、火力。白い線がピーク時の電力。見て分かるように、
これまで火力、水力の設備能力を超えた電力需要があったことは一度もない。」
「天然ガス火力発電の稼働率は5~6割に、石油火力は1~2割に意図的に下げられている。」
「そして大事なのは、【敷地さえあれば最短数ヶ月で天然ガス発電の新設は可能であると】いうこと」
「この原子力から天然ガスへのシフトは、世界のエネルギー専門家の間ではもはや議論の余地のない常識である」
「中部電力所長はガスタービンの新設を発表していたが、浜岡を止めるつもりでのことではなかった」
「そもそも浜岡原発は稼働率が恐ろしく低い。50パーセントがせいぜいで、5号機など一度も動いていない」
「右図。これは去年の中部電力の発電量。去年は大変な猛暑であったが、CO2でなく、偏西風の蛇行。日本では20年に一度あるかないか」
「原子力の下の【他社受電契約】、これは企業の自家発電ということだが、これが一つ、日本の将来を握っている」
「これを加えたため、原発なしでも余剰が403万kw出たという実測がある。今年の気候が去年の猛暑を超えることもない」
「浜岡の停止が決定したのも、中部電力所長がカタールに飛んで燃料の都合がついたから。加えて来年7月に上越発電(ガス)も完成。」
「世界の趨勢は、ガスコンバインドサイクルに向かっている。ガスタービンの第一熱量は1300℃。まずはこれを使う。」
「排熱エネルギーは約600℃。水の沸点が100℃なのでこれをムダにすることはない。これを段階的に繰り返して何度も発電に使う」
「ガスは燃焼後に有害物質を出さないクリーンエネルギー。その上、前述の方法で高い発電効率を誇る。59%は世界最高レベル」
「従来の火力発電は、頑張って効率を上げたとは思うが43%。ガスコンバインドは50を超える。原発は30%。つまり半分しかない」
「さらにガスコンバインドの優れているところは、稼動させて1時間で発電を開始できること。人が起きてスイッチを押しても間に合う」
「環境のことにも少し触れると、原発は発電量の二倍の熱を海に捨てるが、ガスコンバインドは発電量とほぼ同じ。」
「汚染をゼロにすることは出来ないが、少なくとも排熱量をかなり減らすことが可能になる」
「是非見学してもらえれば分かる。原発なんて複雑怪奇なものを使わなくても、こんな綺麗なところで発電ができるんだと感嘆する」
「今後、世界はガス発電に移行していく。表はアメリカのブッシュ政権時に立てられた計画。2030年には原発は5%、しかもオプション」
「気になる天然ガスの埋蔵量だが、従来の天然ガスは10年で3割近く増加している。それに加えて新たな天然ガスも発見されている」
「その埋蔵量は360年分。地球はほぼ無尽蔵に天然ガスを生み出すという説もある。業界でガスの枯渇を心配している人間はいない」
「発電というのは要するに、お湯を沸かすということ。火力か原子力かというのは燃料の違いでしかない」
「たかがお湯をわかすために、原発などという危険なものを動かす必要はない。そもそも原発を安全に動かすことは出来ない」
「原子力が全体の30%と言うが、電事連が出している本に23.5%とある。1/4にも満たない。」
「左図はG7先進国。右図がBRICs。インドが凄いと言うが、この四カ国ではほとんど原子力を使っていない」
「原子力と経済成長には何の関係もない」
「それから、今、自然エネルギー自然エネルギーという言葉が聞こえてくるが、それで一番喜ぶのは原子力産業」
「私は自然エネルギーを否定しているわけではないが、美しい気持ちで言っても、それが原発の代替にはならないのは明白」
「昼間には殆どの人が家にいない。一番電力を使うのは企業。そこがしっかり電力問題に取り組まなければならない」
「その日の天気や風力に頼る安定しない発電法では、企業や工場は機能しない。発電量も足りない。原発産業が喜ぶだけ」
「ソーラーは優れているが、原発の代替には成り得ない。風力はには絶対反対。莫大な土地を使い、結果的に自然破壊を進める」
「今考えるべきは道徳論ではない。パチンコ屋だっていい。遊びたい人もいる。そういう人を規制してやることじゃない」
「一番大事なのは、電気というのは必需品だということ。止まってはいけないものを止めないこと。計画停電はそれを巻き込んだ」
「今回のことに学ぶべきなのは、電源の一極集中を避けること。これは原発に限らない」
「そして、電力会社が送電線を握って新規参入に嫌がらせをしているのを辞めさせること。電力が自由化すれば停電は起こらない」
「これは通産省時代の報告書。電力自由化が実現すれば発電量は上がり、電気代は安くなる。経産省になって駄目になった」
「これが企業。有名なところばかり。この人たちが発電事業に参加すればいいのであり、現に発電能力を持っている」
「企業の自家発電量は火力、水力合わせて約4000万kW。原発は福島第一、柏崎刈羽を覗くと4111万kW」
「要するに、自家発電だけでも賄える。電気は電力会社だけのものではない。企業は本当に優れた技術を持っている」
「これから先、燃料電池が発達すると発電効率は更に上がる。これは我が家に設置しているのではっきり申し上げる」
「エネファームと呼ばれているのがそれ。グラフはパナソニックの工場長によるデータ。こんなに上手く行くとは思わないが、可能性はある」
「必要なのは電力であって、原子力ではない。全産業に置いてもらえれば電力会社も原発も要らない」
「浜岡原発を止めるのなら、今まで日本人は危険を背負わせてきたのだから、付近住民に原発に代わる交付金を与えるべき」
「かつて石炭から石油にエネルギーが移行した時も交付措置はあった。これは必要なことだ。政治家の皆さんに考えていただきたい」
ここまでが「電力不足危機の嘘」です。後編「原発安全神話の嘘」はこちら。
なお、非常事態ですので、許可は取っておりません。国民のための情報提供ですので、お見逃し願いたいところです。
http://tokinowagamama.web.fc2.com/hirose.html
5/10、鳩山勉強会で広瀬隆氏が講演されました。
videonews.comでその動画を見ることは出来ますが、 なるべく短時間で内容を伝えられるよう、簡易ながらまとめサイトを。
広瀬 隆(ひろせ たかし)
一九四三年東京生まれ。作家。早稲田大学卒業。長年、エネルギー問題について原発から燃料電池まで
精力的に分析・研究している。『アメリカの経済支配者たち』『アメリカの巨大軍需産業』『アメリカの保守本流』
『資本主義崩壊の首謀者たち』(以上集英社新書)、『赤い楯』(集英社文庫)、『世界金融戦争』『世界石油戦争』
(以上NHK出版)、『一本の鎖』(ダイヤモンド社)など著書多数。【集英社新書、著者解説より引用】
(その他、「危険な話」「列島時限爆弾」「チェルノブイリの少年たち」など)
前後半に分けます。危険性を優先させたいのも最もですが、まずは「電力不足」について。
「国会議員の皆さん、忙しいとは思いますけれど。国家存亡の問題で僅か一時間というのは、ちょっと理解できません」
「もちろん原子炉の危険性が第一です。今福島で起こっている被ばくの問題ですね。
私はすぐに学童疎開させないといけないと思っていますが」
※広瀬氏の「原子炉の危険性」に対する明快な意見は「学童疎開が必要」というものです。これは頭に入れてください。
前編「電力不足危機の嘘」
「まず皆さんに肩の荷を下ろしてもらおうと思って。電力不足がマスコミ、テレビ、新聞で盛んに騒がれているが、
これまったく嘘ですので。皆さんに安心いただいてから、本論に入ろうと思う」
「先日、菅総理が浜岡原発停止の記者会見を行ったが、ここで「防潮堤を新設する」「電力不足が懸念される」という点に引っかかった」
「記者会見を見ていても、まず上がった質問が電力不足のこと。菅総理も「大丈夫にします」と言っている。誰も何も知らないのかと愕然とした。」
「浜岡ストップ。これは支持するが、原子炉に燃料棒が入っている限りは危険性は変りない。」
「防潮堤の新設。これに二年かかると言っているが、私には原子炉の延命をするという風にしか聞こえない。これは皆さんに止めて頂きたい」
「電力の総論。上から原子力、水力、火力。白い線がピーク時の電力。見て分かるように、
これまで火力、水力の設備能力を超えた電力需要があったことは一度もない。」
「天然ガス火力発電の稼働率は5~6割に、石油火力は1~2割に意図的に下げられている。」
「そして大事なのは、【敷地さえあれば最短数ヶ月で天然ガス発電の新設は可能であると】いうこと」
「この原子力から天然ガスへのシフトは、世界のエネルギー専門家の間ではもはや議論の余地のない常識である」
「中部電力所長はガスタービンの新設を発表していたが、浜岡を止めるつもりでのことではなかった」
「そもそも浜岡原発は稼働率が恐ろしく低い。50パーセントがせいぜいで、5号機など一度も動いていない」
「右図。これは去年の中部電力の発電量。去年は大変な猛暑であったが、CO2でなく、偏西風の蛇行。日本では20年に一度あるかないか」
「原子力の下の【他社受電契約】、これは企業の自家発電ということだが、これが一つ、日本の将来を握っている」
「これを加えたため、原発なしでも余剰が403万kw出たという実測がある。今年の気候が去年の猛暑を超えることもない」
「浜岡の停止が決定したのも、中部電力所長がカタールに飛んで燃料の都合がついたから。加えて来年7月に上越発電(ガス)も完成。」
「世界の趨勢は、ガスコンバインドサイクルに向かっている。ガスタービンの第一熱量は1300℃。まずはこれを使う。」
「排熱エネルギーは約600℃。水の沸点が100℃なのでこれをムダにすることはない。これを段階的に繰り返して何度も発電に使う」
「ガスは燃焼後に有害物質を出さないクリーンエネルギー。その上、前述の方法で高い発電効率を誇る。59%は世界最高レベル」
「従来の火力発電は、頑張って効率を上げたとは思うが43%。ガスコンバインドは50を超える。原発は30%。つまり半分しかない」
「さらにガスコンバインドの優れているところは、稼動させて1時間で発電を開始できること。人が起きてスイッチを押しても間に合う」
「環境のことにも少し触れると、原発は発電量の二倍の熱を海に捨てるが、ガスコンバインドは発電量とほぼ同じ。」
「汚染をゼロにすることは出来ないが、少なくとも排熱量をかなり減らすことが可能になる」
「是非見学してもらえれば分かる。原発なんて複雑怪奇なものを使わなくても、こんな綺麗なところで発電ができるんだと感嘆する」
「今後、世界はガス発電に移行していく。表はアメリカのブッシュ政権時に立てられた計画。2030年には原発は5%、しかもオプション」
「気になる天然ガスの埋蔵量だが、従来の天然ガスは10年で3割近く増加している。それに加えて新たな天然ガスも発見されている」
「その埋蔵量は360年分。地球はほぼ無尽蔵に天然ガスを生み出すという説もある。業界でガスの枯渇を心配している人間はいない」
「発電というのは要するに、お湯を沸かすということ。火力か原子力かというのは燃料の違いでしかない」
「たかがお湯をわかすために、原発などという危険なものを動かす必要はない。そもそも原発を安全に動かすことは出来ない」
「原子力が全体の30%と言うが、電事連が出している本に23.5%とある。1/4にも満たない。」
「左図はG7先進国。右図がBRICs。インドが凄いと言うが、この四カ国ではほとんど原子力を使っていない」
「原子力と経済成長には何の関係もない」
「それから、今、自然エネルギー自然エネルギーという言葉が聞こえてくるが、それで一番喜ぶのは原子力産業」
「私は自然エネルギーを否定しているわけではないが、美しい気持ちで言っても、それが原発の代替にはならないのは明白」
「昼間には殆どの人が家にいない。一番電力を使うのは企業。そこがしっかり電力問題に取り組まなければならない」
「その日の天気や風力に頼る安定しない発電法では、企業や工場は機能しない。発電量も足りない。原発産業が喜ぶだけ」
「ソーラーは優れているが、原発の代替には成り得ない。風力はには絶対反対。莫大な土地を使い、結果的に自然破壊を進める」
「今考えるべきは道徳論ではない。パチンコ屋だっていい。遊びたい人もいる。そういう人を規制してやることじゃない」
「一番大事なのは、電気というのは必需品だということ。止まってはいけないものを止めないこと。計画停電はそれを巻き込んだ」
「今回のことに学ぶべきなのは、電源の一極集中を避けること。これは原発に限らない」
「そして、電力会社が送電線を握って新規参入に嫌がらせをしているのを辞めさせること。電力が自由化すれば停電は起こらない」
「これは通産省時代の報告書。電力自由化が実現すれば発電量は上がり、電気代は安くなる。経産省になって駄目になった」
「これが企業。有名なところばかり。この人たちが発電事業に参加すればいいのであり、現に発電能力を持っている」
「企業の自家発電量は火力、水力合わせて約4000万kW。原発は福島第一、柏崎刈羽を覗くと4111万kW」
「要するに、自家発電だけでも賄える。電気は電力会社だけのものではない。企業は本当に優れた技術を持っている」
「これから先、燃料電池が発達すると発電効率は更に上がる。これは我が家に設置しているのではっきり申し上げる」
「エネファームと呼ばれているのがそれ。グラフはパナソニックの工場長によるデータ。こんなに上手く行くとは思わないが、可能性はある」
「必要なのは電力であって、原子力ではない。全産業に置いてもらえれば電力会社も原発も要らない」
「浜岡原発を止めるのなら、今まで日本人は危険を背負わせてきたのだから、付近住民に原発に代わる交付金を与えるべき」
「かつて石炭から石油にエネルギーが移行した時も交付措置はあった。これは必要なことだ。政治家の皆さんに考えていただきたい」
ここまでが「電力不足危機の嘘」です。後編「原発安全神話の嘘」はこちら。
なお、非常事態ですので、許可は取っておりません。国民のための情報提供ですので、お見逃し願いたいところです。