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Dark side of the moon

どこにでもある意味の恒久的不在

トニーは頭からトマトジュースをかぶって

一晩中、つぶやいていた

誰も彼に興味なんかないのに

きっとうんざりすることすら忘れたんだろうな


ジェーンは顔にクリームを塗りたくって

知らない奴らに 鎖骨を見せつけてる

誰も彼女なんかと寝たくはないのに

きっと退屈すらも忘れちゃったんだろうな


タイプで世界が変わるなんて

信じちゃいないだろう?

こちらでも そちらでも一人ぼっちなのは一緒

タガが外れてアクセルを踏み込むのが関の山さ


液晶をぶっ壊して 街に出るんだ

埃まみれの残骸に息を吹きかけるんだ

輝くものは いつもどこかに埋もれている



テディは自分が死んだと思いこんで

スピーカーを抱えて泣きわめいている

体重計が壊れているだけなのに
きっと悪い風邪でもこじらせたんだろうな


ハニー、もうそんな話をしないでくれ

きっと僕らは出会う前から終わっている

住みなれた 棺に戻るのが

きっと僕らは怖いだけなんだ


タイプで自分が変わるなんて

信じちゃいないだろう?

ネットワークのなかでは王様でも

本当はみすぼらしい 一匹のもぐらでしかない


液晶をぶっ壊して 街に出るんだ

埃まみれの残骸に息を吹きかけるんだ

輝くものは いつもどこかに埋もれている


輝くものは いつもどこかに転がっている




あやしうこそものぐるほしけれ、と昔の人は言ったが

まさにその通りで、何百年たっても人間というものは簡単に変わることがない。


何のために、何をしたいがために言葉を綴るのか?


自己慰撫のために言葉を織るのであれば帳面にしたためて

明日には忘れていればよいことを、誰かに宛てるでもなく、

何かを伝えたいわけでもなく、それでも書かずにいられなく。


まったく不健康極まりない。


吐瀉物のように醜く見えるときもあれば、何となく態をなしているように

思うこともあるが、態をなしていたからと言って結局何がしたいのか

自分でもわからなくなるときがある。



今日の悔恨が

明日への希望の祈りとなるように

目を閉じて じっと闇に身を委ねるのです


今日の怒りが

明日の憐れみに変わって

私を鞭打つ人の 悲しみが薄れるように


私には何が残っているか

手に余るものもないかわりに

手に負えないものばかりでもある


刻まれていく皺に意味はない

今日愛されたことを気づくのは

きっと ずっと先のこと

その意味を思い知るのは

さらに もっと先のこと


僕の言葉があなたに届くのも

ずっと 先のことだろう

空の彼方の遠くの星は ずっと昔から光っている









俺の頭に乗っかっている王冠は
プラスティックゼリーで出来た偽物
でもそんなことくらい知ってるだろう?

俺の指輪の石ころをみてみろよ
すべて猿の骨でできた代物さ
でもすっかり騙されてただろう?

人を見る目がない奴らが
毎晩そばによってくる
馬鹿げたパーティーは
地下の倉庫で夜通し続いている

話を聞けよ 俺の耳をやるから
俺を見ろよ 俺の目玉をやるから

いつだって俺は おまえを裏切ることを考えている


俺の心はいたるところに穴だらけ

いつも濁った血があちこちから噴き出している

そういうのってとても愉快じゃないか?


俺のタバコを吸ってみろよ

オレンジの葉っぱがつまっている

頭が煮えたぎってくるだろう?


目だけ笑ってない奴らが

交互に抱きついてくる

グラスに注がれたのは

昨日降った雨水なんだぜ


話を聞けよ 俺の耳をやるから
俺を見ろよ 俺の目玉をやるから

いつだって俺は おまえを裏切ることを考えている


口を開けろよ 俺の鼻をやるから

目を閉じろよ すぐに楽しませてやるから

いつだって 俺はおまえを裏切ることを考えている






切り取った地図に迷い込み

見上げれば ただただ 青い空


暢気な赤い鳥が 嘘をさえずり飛んでいた

一人きりではできないこともずいぶんあると思い知った

吐き出しかけた言葉を飲み込む

喉の渇きは癒えることはない


たぎるようなconfusion もだえる自分に酔いしれる

悲しみのdepression  浅く胸をえぐる

そして同じ街を歩く


塗りつぶした床に寝ころび

見上げれば 突き放すような 白い月


浮気な黒い羊が そそのかすように見つめていた

君だけが僕の言葉を 信じていないように

振り出しに戻るサイコロの目は

いつも僕を見つめてる


うだるようなcompassion 苦い夢に踊る

覚めるようなcontempt  深く舌を舐める

紙屑に埋もれ 朝日に叫ぶ



たぎるようなconfusion もだえる自分に酔いしれる

悲しみのdepression  浅く胸をえぐる

そして同じ街を歩く