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 こんばんは、インディです。

 ここ3日間あまりの寒さに震えてい

ました。

 東京で気温がマイナスになったのは

42年ぶりとのことで、ここ何年かは

暖冬傾向から寒い冬が戻って来たと感

じていましたが、ここまで寒くなると

は思いませんでした。

 今日も、天気は快晴なのに気温は上

がらず、外へ出ると冷凍庫の中にいる

ような寒さでした。

 この寒さのせいかインフルエンザが

猛威を振るっているようで、全国でそ

の患者数が激増しています。

 外出される際には、防寒に備えた格

好でお出掛けされるよう十分に心掛け

て下さい。

 さて、今日は消費不況の中で売れて

いるものの特徴にスポットを当てて書

きます。

 題して、

"一芸に秀でた
     モノ作り。"
                  がテーマです。

 "消費不況"の中で今、白物家電が売

れているそうです。

 その中で外国製の物が一際目立つそ

うで、コーヒーメーカーやロボット掃

除機などがそうで、そのジャンルでは

他の追随を許さない圧倒的な性能で日

本人の間で人気だそうです。

 日本の物でも電気炊飯器などもそう

で10万以上する物が毎月コンスタン

トに売れているそうです。
 
  そして、その特徴は色々な機能が付

いた付加価値よりも、一つに秀でた物

が良く売れているそうです。

 抜群に上手いものができるコーヒー

メーカーや炊飯器であれば、他の機能

は要らないという人が増えていて、従

来の多機能型のものは人気がないそう

です。

 考えてみれば、元々日本人は一芸に

秀でた物を好む傾向があります。

 陶芸や盆栽なども究極はシンプルで

自然に溶け込む物であり、そこまで作

り込むには長い年月をかけ研究された

物ですが、出来上がりはすっきりとシ

ンプルです。

 食料品でも、バター、ケチャップ、

マヨネーズなどは、そのシェアが90

%越えのブランドであり、何十年も変

わりません。

 何故か消費が悪くなるのに比例して

多機能商品が増え始め、消費者が覚え

られないほどの機能が各社で競争する

ように発売されて行き、さらに値段も

抑えらえるので、本来の機能が不十分

な商品を各メーカーが作る事になり、

それが外国の専業家電ブランドの追従

を許すこととなり、今やその分野では

外国専業ブランドの独壇場となってい

ます。

 結局、本来の機能に自信がない為サ

ービスとして多機能を付けていると消

費者に認識されていて、古くは携帯電

話が"ガラケー"と言われた頃と全く変

わらない体質が一時の日本の白物家電

の不調の原因だと判明しました。

 今、日本の白物家電メーカーの巻き

返しも目立つそうで、原因さえわかれ

ば日本のメーカーは立ち直るのも早い

と感心しました。

 そして、これを分からせてくれたの

は日本の消費者であり、日本の家電専

門店の売り場でした。

 日本の消費者は世界一厳しいと言わ

れますが、各家電メーカーはこの消費

者に対して思い違いをしていました。

 値段が高いから売れない、安くでき

ないのでサービスの付加価値を付ける

付加価値を付けた為に本来の機能も落

ちる、ゆえに消費者が買わない。

 どこで間違えたかは、最初の思い込

みで、不況だから安くしなければとい

う考え方でした。

 確かに不況の最初の頃は安くなけれ

ば売れませんでした。

 そして、それ以上価格が落ちなくな

るとそこにサービスを加えます。

 物販を見ていても、カードでポイン

トや販促品を付けるなどですが、それ

によりその物の価値が落ちてしまえば

本末転倒してしまいます。

 家電専門店が外国専業家電を置かな

かったらこの単純なことにも気付かな

かったと思います。

 今の日本の不況も実は消費者が物を

買わなくなったのではなく、買いたい

物が無くなっていると考えた方が辻褄

が合う気がします。

 そしてファッションに目を移して考

えると、何をするかが見えてくる気が

します。

 ファッションは最も価格が下がった

ジャンルであり、さらにはそれが日本

のみならず世界で同時に起こりました

 そして、これがファッションの価値

を分かりにくくさせています。

 特に定番の商品の価値は素材の良し

悪しに関わらず下がる一方でした。

  素材を変えず定番を安く作るには、

大量生産しかありませんが、これを各

社がやれば当然多くの在庫が出ます。

 最初のうちは質の良い素材だった物

が利益が出なくなれば素材の質を落と

していきます。

 それを消費者は見抜きます。最初は

安くて質の良いものが買えた人達が質

が落ちても買い続ける人達と質を求め

る人達に別れます。

 そして、高くても質の良いものは、

やはり専業で作り続けているメーカー

で作るべきです。

 "一芸に秀でた"物作りこそ今ファッ

ション業界に求められるものだと思い

ます。

 そしてそれは家電業界を例に取れば

今までにない新しい物作りをしたメー

カーです。

 ファッション業界も同じだと思いま

す。

 新しい定番を作る為の素材選びや縫

製技術であり、従来の物を消費者は求

めていません。

 そして、TPOを踏まえたものでなけ

れば定番にはなり得ません。

 通勤の定番ならばより通勤に適した

ものを、お出かけならば、あるいはカ

ジュアルならばとそれに特化するもの

を作ることが重要であり、ONとOFF

兼用とか着回しできるとかは後にスタ

イリストがきめればいい事であり、作

るときはそれ専用に特化して考えるべ

きだと思います。

 今年のファッションの傾向を問う前

に各メーカーが自分の所ですべき定番

の復活を目指すべきでそこには妥協は

なるべく無くし、考えた末の商品であ

れば消費者は納得する筈だと思います

 今年の流行はと毎年それを追いかけ

ても、自分のところの軸がブレている

ブランドにその流行を託す消費者はい

ませんし、売れたにしても値段に頼れ

なければならず、それがまた粗悪なも

のを生むという悪循環に陥いると思い

ます。

 売り上げを下げてでもこの基本的な

部分にメスを入れないとアパレル業界

の回復は無いと思います。

 それではここで一言です。

"流行は追っ掛ける
  ものではなく、
  創るものである。"
                  by Indyウインク

   何か誠実な物作りというものが、

   流行を追う家電業界やファッショ

   ン業界でこれからは最重要になる

   気がしました。

    昔ファッションはデザインこそ一

   番であり、その見た目のシルエット

   が重要であるとされてきました。

   そして、素材や縫製による機能性

   や着心地はメーカーサイドの良心

   に委ねられていましたが、日本の

   消費者はその本質を見分けるのが

   優れていて、流行も着心地も商品

   によって使い分けているようです。

   消費者に媚びず、さらには消費者

   の為になる服を追い求めないと日

   本のファッションは発展しません

   そして、日本の消費者が納得する

   ものは世界でも通用する筈です。

   基本の定番を新しく作る事は小さ

   な一歩でも、将来的にはそれが大

   きな足跡になるかも知れません。

  それでは今日はここまでです。

   また明日もよろしくです。

   おやすみなさい😘😘💤
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