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 こんばんは、インディです。

 今年も大晦日を合わせてもう二日と

なった今日、皆さんどうお過ごしでし

たか?

 寒風吹く中、大掃除をされた方、ま

たは、お正月の用意で忙しかった方、

そして、既に全てを済ませてのんびり

過ごされた方などいろいろかと思いま

す。
 
 いずれにしろ健康に気を付けてお過

ごし下さい。

 さて今日は素材を通してファッショ

ンがどう変わっていったかを考えてみ

ようと思います。

 今日のテーマ、

 "素材でわかる
    ファッション
       の変遷!"
                   です。

  ファッションに置いて、素材は重要

な要素で、デザインを活かしさらには

その機能に合った素材を選ぶことは必

要不可欠です。

 現代ファッションに置いて服の素材

は、大きく分けて綿、羊毛、合繊の三

つになります。

 そして、19世紀に樹木を原料に合成

されたレーヨンに始まり、1935年に

開発されたナイロンで繊維素材の仲間

入りした合成繊維はポリエステルやア

クリルなど次々と広がり今では綿や羊

毛を抜いて繊維素材の中心になりまし

た。

 この増加の推移を旧素材と新素材で

分けた場合1940年代から今年までの

合繊の進化が伺えます。

 これは今後も増え続けるのは毎年の

ように開発される新素材をみても分か

ります。

 次に天然繊維の綿と羊毛を考えます。

天然繊維と合成繊維の推移は時間軸と

いう縦軸で表されますが、天然繊維の

綿と羊毛は横の軸つまりは地域の生産

と消費の移り変わりを表しています。

  実は綿の消費はファッションに置い

て合繊とほぼ変わりません。

 そして、綿とウールの歴史はヨーロ

ッパの国々とその他の地域との素材の

歴史でもあります。

 まず、欧州の殆どの地域で綿は生産

されていません。

 これはもともとヨーロッパ自体に綿

花が無かったからです。

 一番近い所でもエジプト🇪🇬まで行か

ないと、綿を手に入れられませんでし

た。

 そして、綿糸の変わりにウールが発

達しました。

 欧州諸国では綿の存在は紀元前から

分かっていましたが、その気候と牧畜

での産業構造により綿はあまり普及し

ませんでした。

 綿がヨーロッパで普及し始めたのは

産業革命からです。

 大工場による大量生産により安価で

機能性のある繊維素材として欧州全土

に広がりました。

 それでも、洋服としての主力はウー

ルであり、これは合繊が世の中に認め

られる1950年代まで続きます。

 つまりは、ファッションの中心は欧

州諸国であり、ファッションの素材は

ウールだったという事です。

 それが現在の消費量は合繊の1/20、

綿の1/15しか消費されていません。

 今ウールの値段は年々上がっていま

すが、これは羊毛の原産国が生産調整

している為でウールに需要があるから

ではありません。

 そしてファッションに置けるこの素

材の変遷は、米国🇺🇸ファッションの

台頭が大きく関わっています。

 米国は恵まれた気候と広大な土地に

より19世紀には南部を中心に綿花栽

培が世界一となりインド原産の綿を原

料としていた英国🇬🇧に大打撃を与え

ました。

 そして、安価で良質な綿を使った服

が国内で次々と考え出されます。

 これが後のアメリカントラッドに繋

がっていきます。

 合理主義の米国は牧畜は食べる為、

着るものは綿製品というように考えて

いて、戦争の爪跡の残る欧州各国に売

るものはあっても、買うものはありま

せんでした。

 そして、欧州が復興しても一部の金

持ち以外はこの綿を中心としたアメリ

カンファッションを自国の誇りとして

着続けました。

 さらにこの頃、米国の映画が世界で

ヒットしてヨーロッパや日本の若者の

間でアメリカントラッドが浸透してい

きます。

  革ジャン、Gパン、TシャツはIVY

が日本で流行る前から日本を含め世界

で流行していました。

 そしてその後は日本や欧州で本格的

なアメリカンファッションの花を咲か

せました。

 この時点で綿の消費は完全にウール

を上回りさらに合繊の台頭はウールの

存在を脅かすことはあっても綿にはさ

ほど影響はありませんでした。

 これは合成繊維によってウールの特

性のほとんどが再現できることに比べ

綿を合繊で再現することが難しく、さ

らに価格の低い綿に対してその代用品

を作ることは重要ではないからです。

 と言うところで、今日の話は終わり

ます。

 それでは今日の一言です。

"ファッションの趨勢は
   その時代に機能する
     素材によって変わる"
                            です。

   今日書いてて思ったことはウール

   素材のコートやパンツが無くなっ

   たり、貴重なものになってしまっ

   たらファッションにとって大きな

    痛手だと感じたことです。

   ウールそっくりの合成繊維で出き

   た商品で埋め尽くされたらそれは

   ウールもどきコートとか、ウール

   もどきパンツと呼ばれるのでしょ

   うか?

    今日はこの辺で筆を置きます。

     それでは、皆さんまた明日!

      おやすみ😴なさい。😘

 
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