40年ぐらい経つ鉄骨造の住宅をリノベーションする提案です。
40年前と比べると住まいに対する考え方が全くといっていいほど変わってますよね。今では当たり前になりつつあるシューズクロークですが、その頃だと小さな下駄箱がちょこんと置いてあるのが一般的で、吹き抜けにしても床が狭くなることや寒くなるなどの問題もありその頃はあまりありませんでしたね。キッチンなんてリビングに対して背中向きだったものが今では一番いい場所に置かれるようになりました。
今回のメインテーマは玄関周りの収納が全くないのでそれらをどう確保していくのか、そして吹き抜けのような開放的なリビング空間をどうつくるのか、です。
予算を考慮すると劇的に変えていくのは難しそうなので、既存の間取りをほぼほぼ活かし、これらを満たす提案ができたらいいな、というところで考え始めました。
既存の階段をみるとかなり広い、幅1.3mあります。そしてあることに気がつきました!
吹き抜け・・・ありますね 笑
そうなんですよね、階段は吹き抜けなんです!
そして大きならせん階段を入れる提案をしました。リビングをまわるとても大きなものです。
既存の階段とずらして配置することであたかも吹き抜けがあるような雰囲気がつくれます。2層分連続する壁ができたので地元でとれる大谷石を張って高さ方向を強調しました、2階に窓を新設することで光が1階のリビングに差し込みます。階段というのは上下階をつなぐ役割をしますのでそれがあることでさらに開放感がでるという期待もしています。
そしてらせん階段にした意味は別のところにもあって、玄関収納をらせん階段の下を通り奥の部屋に引き込むことを考えました。玄関は南側にあったのでシューズクロークにするのはもったいない、そこでらせん階段の下を通れるようにしました。さいわい奥の部屋は6帖ほどありましたので、その部屋まで土間で繋ぎファミリークローゼットと玄関収納としました。
間取りはほぼそのまま、大きならせん階段をつけるだけで吹き抜けのある高さ方向の開放感と、奥に引き込んだ収納を確保した提案です。
らせん階段をつけるだけというシンプルな提案で要望をバッチリ満たせました!
まあ、提案こそシンプルですが階段をあがったとき頭がぶつからないか、階段の下をくぐるのに頭があたらないか、など階段の形や高さの検討は全然シンプルではなくむしろ複雑でしたね 笑
曲がりながら上がるので場所によって高さがまちまちでやっかいなんです。。。
また進みましたら載せていきますね!お楽しみにー