木を焼く。 | 建物が出来るまで

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~建物が建つまでの工程を楽しく説明しています〜

こんにちは!皆さんいかがお過ごしでしょうか?

私、荒井は相変わらず元気です!!



さてさて。



この前になりますが、知り合いの設計屋さんに誘われまして、
木を焼いてきました。




$建物が出来るまで

上から煙がモクモクと上がり、中間辺りでは外側に火が溢れ出ています。
見て分かるように木を焼いてます。

まず、三角形に杉板を組んで、足下に新聞紙を丸めていれます。
そこに火をつけるとあっという間にこんな状態になるんです。

で。
なんでこんなことをしていて、こんなことをしてなんになるんだという疑問がありますよね。




これ、実は建物の外壁材になるんです。焼杉といいます。
表面を焼くことで、耐火性をアップさせるらしいです。
そしてなんと水にも強いとか。

確かに、焼いた木に水をかけるとはじくんです。
なんとも不思議な状態ですね。

始めは要領がよくわからず焼くテンポもゆっくりでしたが、
徐々に慣れてきましたよ。





$建物が出来るまで

2つ連発!!

そして!!



$建物が出来るまで

3つ連発!!

こうやって中の状態を見ながら丁度いいところで『バターン』と倒して、
水をかけて、完成です。



$建物が出来るまで

これが水をかけて、できたてホヤホヤの焼杉です。
こんな外壁見たこと無いですよね。でも日本の伝統的な外壁材らしいです。

にしても、昔の人の知恵ってホントにすごいですよね。
木を焼くなんて。壁に張る材料を焼いてから使おうなんて、思いもしませんよ。
壁を焼くって・・・ぶっちゃけ放火に近い。発想、全くなし!!




あ、そうそう。
作業中面白いことが。みなさん杉の焼き具合を目視にて確認していたんですが、
どれだけ焼いたら良いかが分からない、そこで材木屋さんにこう聞きました。

「材木屋さん~。これってヤキスギ!?」

「はい。ヤキスギです。」


・・・ヤキスギをヤキスギる。



ぷっ。
この作業をしたことがある方は絶対同じことになってるはずっ!!



日本の伝統的な外壁材、そして日本語の面白さ難しさ、日本を知る日となりました!



おつかれさまでした!!!