何気なく考えた。“アレ”のこと。
昔は、お金さえあれば買っていた “アレ”
視覚と味覚の両方を満たしてくれる“アレ”
袋を開けて中身を見るのが楽しみだった。
お店に行くと箱の中にはびっしりと詰まった40個の“アレ”
黄色と緑色の縁がテンポよくリズムを刻む。
手前から6番目は間違いない!!とか、
黄色だけに入っているとか、買い方もいろいろあった。
男なら誰でもある感情。
何かをコレクションしたい!
誰も持っていないものがほしい!
僕は感情のまま、あらゆる店をハシゴした。
“アレ”を求めて・・・
今日は6個。
お店の前で6個すべての袋を開ける。
1個目・・・。
2個目・・・。
3個目・・・。
4個目・・・。
5個目・・・。
6個目・・・!!!
6個目の袋。
そこには子供のようにキラキラ光る夢が入っていた。