猛暑が続いていますね。
猛暑を受けて、気象庁は「不要不急の外出は控えてください」と注意を促しています。
それを報じるTV局の中には、同時に、100kmマラソンを実施した局もありました。
でも、問題ありません。
TV局は神様です。
何をやっても、違法でなければ問題はありません。
でも、一般人が同じことをすれば、許されません。
神様でもないのに、TV局の真似をしてはなりません。
新型コロナのピーク時、TV局はスタジオではマスクをしませんでした。
可能な限り、マスクを付けずに放送し続けました。
マスクを付けずに、「マスクを付けてください」と報じ続けました。
でも、問題ありません。
TV局は神様です。
なので、マスクを付けなくても問題ありません。
でも、一般人は、真似してはなりません。
確かに、マスクは、ウィルスの侵入を防ぐ能力はありません。
ですが、ウィルスを含んだ飛沫の飛散は防ぐことができるので、感染拡大の抑制には一定の効果はあります。
だから、厚労省は、マスクの着用を呼び掛けたのです。
でも、TV局は、そんなことは気にしません。
厚労省の指針をギリギリ守り、可能な限りコロナを意識させないように放映しました。
大谷選手の自宅を勝手に取材しましたが、問題ありません。
TV局は神様です。
取材したければ、なんだって取材しても良いのです。
ただ、TV局が神様なら、大谷選手はユニコーンです。
なので、大谷選手は、逆らうことを許されました。
ですが、我々が逆らうことは許されません。
御注意を!
未成年のアスリートが、喫煙と飲酒で五輪代表を辞退しました。
未成年にも関わらず、TV局は実名でバンバン報じています。
でも、問題ありません。
TV局は神様です。
少年法のグレーゾーンでも、違法でなければTV局は許されるのです。
一方、私たちは、肖像権や少年法等で罰せられるかもしれません。
TV局の真似は、許されないのです。
TV局に逆らうと、ロクなことはありません。
例えば、豊田章男氏が「今の日本は頑張ろうという気になれない」と言ったとして、「国交省批判だ」「日本批判だ」との話へ誘導しました。
実際は、「今の日本」とは、「強いものを、ただ叩くだけのマスコミがいる日本」との意味合いがあったのです。
ところが、マスコミへ向けた発言を、国交省や日本に向けたように変えてしまったのです。
豊田章男氏でさえ、事実を改変して叩かれるのです。
我々のレベルでは、神様であるTV局には立ち向かえません。
御注意を!
「TV局は神様じゃない。ちゃんと準備しているだけだ」って?
本当に、ちゃんと準備できているのでしょうか。
少なくとも、TV局が、科学に明るいわけではありません。
「三相交流」の「三相」を「三層」としたり、船舶の転覆事故では「メタセンタ」を知らなかったり、炉心溶融全般を指す「メルトダウン」を「全炉心溶融」として扱ったりと、用語でさえ怪しいものです。
でも、問題はありません。
TV局は神様です。
TV局こそが正義であり、我々は逆らうことはおろか、真似をすることさえ許されないのです。
閑話休題。
100kmマラソンは、TV局からすれば、周到に準備してきたつもりなのでしょう。
なるべく涼しい時間帯にするため、スタートは夕方、ゴールは昼前としていました。
ですが、私から見ると、言い訳にしか見えません。
当日の東京の気温と湿度は、下記の通りです。
・18時 32.6度 62%
・19時 30.1度 65%
・20時 28.0度 71%
・21時 28.7度 73%
・22時 25.5度 77%
・23時 26.2度 81%
・00時 25.0度 87%
・01時 25.0度 98%
・02時 24.9度 100%
・03時 24.8度 100%
・04時 24.9度 100%
・05時 25.1度 100%
・06時 25.4度 100%
・07時 27.1度 100%
・08時 28.0度 90%
・09時 29.1度 85%
・10時 30.9度 69%
・11時 32.2度 65%
・12時 33.4度 64%
まず、気付くことは、30度を超える高温下でスタートし、30度を超えても走り続けています。
「結果論だ」と言いたいなら、考えが甘すぎます。
日々の気温を見れば、この程度なら簡単に予測できます。
昨年7月下旬だけでも、今年の100kmマラソンの時間帯より暑い日がありました。
今年の100kmマラソンでも、当たり前に想定しなければいけない暑さなのです。
100kmを走るには、トップランナーでも6時間は掛かります。
素人ランナーなら、倍は掛かりす。
TV局でも、18時間を想定したようです。
ですが、18時間も必要なら、涼しい時間帯に走り切ることは不可能になります。
10分毎の気温を見ても、30度以上の気温の時間だけでも、3時間半近くも走っていたのです。
なぜ、本来の距離である42.195kmではなかったのでしょうか。
それなら、深夜から夜明け頃までの気温の低い時間帯で走り切れます。
同じ速度でも、7時間半で走り切れる計算です。
0時にスタートすれば、8時にはゴールできます。
なぜ、100kmだったのでしょうね。
番組的には、21時以前にスタートし、翌日10時以降にゴールさせたかったのでは?
もし、そうだったのなら、大問題でしょう。
TV局の放映上の都合があり、それを押し通しつつ、準備を整えたことになります。
実際の企画の現場は、私の予想に近いのではないでしょうか。
私なら、距離を42.195kmにして企画したでしょうか。
いえいえ。
真夏のマラソンはリスクが大きいので、できれば別の企画にしたいですね。
湿度を見ると、日照のない時間帯は、90%以上の高湿が続いています。
これでは、汗が蒸散しにくいので、体温が篭り、熱中症のリスクはそれほど下がりません。
だから、事故のリスクを避けるため、このような企画は、避けると思います。
リスクは、タレントだけにあるのではありません。
タレントを守るために配置するスタッフにも、リスクがあるのです。
それでも、TV局が何をやっても問題ありません。
なぜなら、TV局は神様だからです。
少なくとも、TV局関係者は、そう思っているようです。
誰かが犠牲になるまで、そして犠牲者が文句を言うまで、TV局は神のように振る舞い続けるのでしょう。
そう言えば、真夏の炎天下で長距離マラソンをやらせるTV局は、もう1局ありましたね。
この2局のTV局の共通点は、マラソンの他にもあります。
大谷選手から『出禁』を言い渡されていることです。
「セクシー田中さん」や、「海猿」の問題も、この2局?
「なるほど!」と思わせる共通点ですね。
例の2局以外にも、「日本人は馬鹿ばかりだから、TV人が教育してやる」と豪語した会長のTV局は、クイズ番組の解答でエストニアの位置を間違えて、エストニア大使館から指摘されました。
でも、大丈夫です。
TV局は神様ですから。