2024年4月2日、シリアのイラン大使館が攻撃されました。
公式には認めていませんが、イスラエルが攻撃したものと言われています。
シリアのイラン大使館に攻撃を行うような国は、イスラエルとアメリカしか考えられません。
今回の攻撃はミサイルで行われましたが、正確に、大使館の中の一つの建造物だけを狙える軍隊は、世界でも僅かでしょう。
動機からも、能力からも、シリアのイラン大使館攻撃は、イスラエルかアメリカくらいです。
ミサイル発射点がゴラン高原とされていることから、イスラエル以外には考えられません。
仮に、イスラエル政府が命じていないとしても、命中精度からみて、正規軍が実行したことは間違いないでしょう。
となれば、大使館を攻撃されたイランには、報復の権利があることになります。
少なくとも、日本の右派なら、「攻撃されたら、報復する権利がある」と言うでしょう。
イスラエル政府も、その理屈で、ガザに侵攻しています。
イランは、自制された報復を行いました。
無人攻撃機が弾着する遥か前に、イラン政府は、報復を発表しました。
このため、イスラエルもアメリカも、迎撃が容易になり、かなりの数の迎撃に成功しました。
イスラエルの発表では、99%を迎撃したとしています。
また、テルアビブを避け、ゴラン高原やヨルダン川西岸地区を標的としていました。
大規模な攻撃を行ったので、イラン国内の過激派も、多少は大人しくなるでしょう。
これは、イランとしては、これ以上の悪化は望まないとの意思を、「作戦は終了した」と発表で示しました。
アメリカも、「イスラエルの報復には同調しない」としています。
問題は、イスラエルです。
イスラエルは、攻撃を受ければ、倍返しをしてしまいます。
特に、ネタニヤフ政権は、その傾向が極端に現れます。
ここで、イスラエルが矛を収めないと、重大な局面へと移っていきます。
イラン国内の過激分子は、おそらくギリギリのところで押さえられているはずです。
イスラエルが反撃すれば、イランの過激分子は爆発し、戦争状態になるでしょうし、イラン以外のイスラム諸国も、手を出す可能性があります。
また、人質問題を解決する見込みが減るので、イスラエル国民から見放される可能性もあります。
ネタニヤフ政権は、イランを目の敵にしていた上、火を近付けただけで爆発するような極右政党を率いているので、行動を起こさなければなりません。
力の行使で物事を解決しようとすると、報復が必須となってしまい、事態は泥沼化しやすくなります。
報復しても、何も解決しないのですが、そんなことはお構いなしに、報復を求める者と、実行したがる者によって、報復の連鎖が止まらなくなり、事態を悪化させます。
おそらく、イスラエルは直ぐには報復しないはずです。
その間に、ネタニヤフが失脚し、穏健な政権が人質問題の解決へと動くことを願っています。
第一次世界大戦におけるオーストリア皇太子暗殺事件のようにならないように、願っています。
2024年4月2日、シリアのイラン大使館が攻撃されました。
公式には認めていませんが、イスラエルが攻撃したものと言われています。
シリアのイラン大使館に攻撃を行うような国は、イスラエルとアメリカしか考えられません。
今回の攻撃はミサイルで行われましたが、正確に、大使館の中の一つの建造物だけを狙える軍隊は、世界でも僅かでしょう。
動機からも、能力からも、シリアのイラン大使館攻撃は、イスラエルかアメリカくらいです。
ミサイル発射点がゴラン高原とされていることから、イスラエル以外には考えられません。
仮に、イスラエル政府が命じていないとしても、命中精度からみて、正規軍が実行したことは間違いないでしょう。
となれば、大使館を攻撃されたイランには、報復の権利があることになります。
イランは、自制された報復を行いました。
無人攻撃機が弾着する遥か前に、イラン政府は、報復を発表しました。
このため、イスラエルもアメリカも、かなりの数の迎撃に成功しました。
イスラエルの発表では、99%を迎撃したとしています。(これは後で・・・)
また、テルアビブを避け、ゴラン高原やヨルダン川西岸地区を標的としていました。
大規模な攻撃を行ったので、イラン国内の過激派も、多少は大人しくなるでしょう。
これは、イランとしては、これ以上の悪化は望まないとの意思を、「作戦は終了した」と発表で示しました。
アメリカも、「イスラエルの報復には同調しない」としています。
問題は、イスラエルです。
イスラエルは、攻撃を受ければ、倍返しをしてしまいます。
特に、ネタニヤフ政権は、その傾向が極端に現れます。
ここで、イスラエルが矛を収めないと、重大な局面へと移っていきます。
イラン国内の過激分子は、おそらくギリギリのところで押さえられているはずです。
イスラエルが反撃すれば、イランの過激分子は爆発し、戦争状態になるでしょうし、イラン以外のイスラム諸国も、手を出す可能性があります。
また、人質問題を解決する見込みが減るので、イスラエル国民から見放される可能性もあります。
ネタニヤフ政権は、イランを目の敵にしていた上、火を近付けただけで爆発するような極右政党を率いているので、行動を起こさなければなりません。
力の行使で物事を解決しようとすると、報復が必須となってしまい、事態は泥沼化しやすくなります。
おそらく、イスラエルは直ぐには報復しないはずです。
その間に、ネタニヤフが失脚し、穏健な政権が人質問題の解決へと動くことを願っています。
オーストリア皇太子事件のようにならないように、願っています。