昨年9月から話題になっているメキシコの宇宙人ですが、第5弾です。

5回も書くくらい、私は、ハイメ・マウサン氏の支持者です。(笑)

これくらい話題にすれば、ハイメ・マウサン氏の書籍やネット収入が増えるはずです。

 

 

 

さて、ハイメ・マウサン氏は、持ち込んだミイラ(?)が宇宙人である証拠(笑わないで読んでくださいよ)として、次のようなことを言っていました。

 

(1)炭素年代測定法で、1000年前に死んだことが判明した。

(2)ペルーのナスカの地上絵の近くで発見された。

(3)頭部と胴体は、一体で繋がっている。

(4)DNAの30%は、地球の生物と一致しない。

(5)肺が見当たらない。

(6)肋骨が見当たらない。

 

 

これ以外に、私が指摘したのが、以下のような項目です。

 

(7)服や生命維持装置を身につけていない。

(8)周辺から、移動手段となる機械類が見つかっていない。

 

 

これらの中で、(1)と(2)は、宇宙人の根拠とはなりません。

(1)と(2)だけで宇宙人とするなら、1000年前にナスカの地上絵の周辺で死んでいたら、人類も宇宙人扱いになってしまいます。

(8)も、生物個体の特徴ではないので、ここでは無視します。

 

ならば、(3)〜(7)を満たせば、宇宙人なのでしょうか。

 

 

実は、昆虫ならほとんどの条件を満たすことができるのです。

 

(3)は、昆虫の頭と胸の接合部が該当します。

「一体で繋がっている」とは意味不明ですが、「不自然ではない」と言いたいのでしょう。

であれば、昆虫は(3)の条件を満たします。

 

(4)は、人類と昆虫では、40%程度不一致です。

生物種間のDNAの比較では、長さが不一致だし、イントロンがあり、重複もあるので、比較自体が容易ではありません。また、扱いによって、一致/不一致の認識が変わります。

若干、意味合いは異なりますが、昆虫は、条件を満たしていると考えて良いでしょう。

 

(5)は、昆虫は呼吸器が異なり、哺乳類の肺に相当する器官はありません。

従って、昆虫は、この条件を満たしています。

 

(6)は、(5)と同様、呼吸器が異なるため、肋骨は持ちません。

この条件も、昆虫は満たしています。

 

(7)は、服を着た昆虫を見たことはないので、条件を満たします。

 

 

本来、(7)と(8)を満たすのは、当該生物(あるいはミイラ)を宇宙人と考えた時に、矛盾する条件になります。

ですが、メキシコのミイラは、どちらの条件も満たしているのです。(昆虫も同様)

 

これらの条件を真に受けると、昆虫は、宇宙人となります。

起点を入れ替えると、問題のミイラは、昆虫と言えそうです。

 

これは、ミイラを宇宙人だと断定するための条件が足りていないことを、意味します。

 

 

 

 

こんなレベルの話題について、なぜ5回目を書くことになったかというと、ペルーの文化省が、例のミイラを、改めて「偽物だ」と断定したためです。

 

なぜ、メキシコ議会の公聴会に出されたミイラに対して、ペルー政府が公式に回答したのかというと、当該ミイラがペルー国内(ナスカの地上絵はペルーにある)で見つかったとされているためです。

また、過去には、ペルー政府にも持ち込まれていたそうです。

それ故、詳細に調査できたのでしょう。

ペルーの検察が3ヶ月も掛けて検査してまとめた、法医学報告書があるそうです。

当然、これに基づいて、ペルー政府は「偽物だ」と断定しているわけです。

 

 

 

マウサン氏は、「DNAの30%は地球生物とは異なる」と言っているので、証拠として、ミイラのゲノム解析は終わっているはずです。

ならば、これを提出することは、可能です。

(量が多いはずなので、電子媒体でも良いでしょう)

 

ペルー政府は、法医学報告書を示したのですから、マウサンは、反論のために、ミイラのゲノム情報を提出すべきです。

 

おそらく、マウサン氏は、ミイラのゲノム情報は提出しないでしょう。

提出しなければ、マウサン氏のミイラは「偽物」と断じて良いでしょう。

 

 

もしかすると、ゲノム情報を捏造してくるかもしれませんが、真贋を見極める材料になるはずなので、楽しみではあります。

本当に、DNAの30%が他の生物と不一致なのか、確認できるかも。

宇宙人がDNAで出来ているなら、それはそれで、天文学にはもの凄い衝撃ですが・・・

 

 

ガンバレ〜!

 

マウサ〜ン!!