オスプレイの墜落事故の政府の発表は、信用に値するのか、怪しくなります。

 

 

 

当初は、「3機編隊の1機が墜落した」としていましたが、現在は「2機以上の編隊の1機が墜落した」に変わりました。

 

「搭乗者数は6名」との発表でしたが、「搭乗者数は8名」に訂正されています。

 

 

ここまでは、まぁ大した話ではありません。

数が違っていただけです。(と言い切るのも問題なのですが・・・)

 

 

政府は、「墜落ではない。不時着水だ」としていました。その根拠を、最後まで最善の努力をしていたからとしていました。

ですが、翌日には、「墜落だった」と修正しています。

 

2016年12月に沖縄県名護市で起きたオスプレイの事故では、私は不時着とのスタンスを取りました。これは、着水を目的とした飛行をしていたと見られたためです。

それに対して、今回は、目的地の屋久島空港への進入中に、突如バランスを崩しており、意図して海上に降ろしたとは思えないため、当初から墜落と表現しました。

 

なお、厳密な言葉の意味としては、正規の滑走路以外への着陸は、全て「墜落」となるそうです。

例えば、現在は使用されていない滑走路(小松空港の旧滑走路とか)に着陸し、その後、普通にターミナルに到着しても、厳密な意味では、「墜落」になるのだそうです。

 

 

日本政府は、アメリカ政府に対して、「事故原因がわかるまで、人命救助目的を除き、オスプレイの飛行を停止するように要請」したはずですが、アメリカ政府は、「正式な要請はなかった」として、オスプレイの飛行は継続しました。

その後、日本政府は「CV22は飛行停止している」と発表しています。

アメリカ空軍のオスプレイ(CV22)は飛行を停止したが、海兵隊のオスプレイ(MV22)は、飛行を継続しているとの意味なのでしょうか。

 

 

 

 

ところで、なぜアメリカは、オスプレイの飛行を停止しなかったのでしょうか。

 

陰謀論的に言えば、「アメリカ軍は、日本国民の安全を考えていないから」となるでしょうが、ならば、アメリカ軍は、自軍の兵士の安全も無視するのでしょうか。

今回の事故では、アメリカ兵が1名死亡、7名行方不明ですが、日本に実害はありません。

また飛ばして、また落ちても、日本国民以前に、アメリカ兵が危険に晒されます。

人命はもちろん、訓練に時間と費用が掛かた優秀な兵士を失うことも、アメリカ軍にとって大きな損失です。

なので、グアムでB2爆撃機が墜落した時も、アメリカ空軍は、原因判明までB2爆撃機の飛行を停止していました。

 

同じアメリカ空軍が、本当にオスプレイの飛行を停止していないなら、原因がわかっているのかもしれません。その原因も、簡単に防げる内容、つまり機体の不具合ではなく、操縦方法にあるのかもしれません。

 

例えば、空中接触が原因なら、編隊の間隔を広げるだけで済みます。

オスプレイは、翼端渦と逆方向にローターを回すので、翼端渦は大きくなりにくいはずですが、僚機の翼端渦やローター後流の影響を受けたのかもしれません。

 

 

 

 

異常発生から墜落まで、数分間の時間があったようですから、何が起きたのか、報告があったはずです。

ですが、全く報道されません。

報告が明かされないことさえ、話題になっていません。

 

 

アメリカは、「透明性を持って情報を共有する」としています。

日本政府と情報共有する意思を示したわけです。

 

でも、私たち国民に伝えてくるのは、情報を共有しているはずの日本政府ではなく、アメリカから流れてくるのだろうと、私は予想しています。