アメリカ空軍のオスプレイが、屋久島沖に墜落しました。

岩国基地から嘉手納基地への飛行でしたが、何らかのトラブルに見舞われ、屋久島空港に緊急着陸を要請したが、辿り着く前に墜落したようです。
 
夜を徹して、捜索が行われているようです。
1人でも多く救助されることを願っています。
 
 
 
ところで、なぜ屋久島空港を緊急着陸場所に選択したのでしょうか。
 
岩国基地から嘉手納基地へのルートなら、九州東岸沿いの洋上を飛んだと思われます。
それなら、種子島空港の方がルートに近いはずですが、屋久島空港を選んでいます。
滑走路長は、種子島空港の2000mに対して、屋久島空港は1500mです。
種子島空港はILSがありますが、屋久島空港にはありません。
常識的に考えれば、種子島空港を選択しそうなものです。
 
なぜ、屋久島空港を選択したのでしょうか。
 
私が思い付く理由は、二つあります。
一つは、種子島空港の方が、標高が200mほど高いことです。
標高が高くなると、空気が薄くなるので、飛行性能が悪化します。
ですが、滑走路が500mも長いのに、標高234mが問題になるのか、わかりません。
 
二つめは、種子島空港が内陸にあることです。
滑走路31は、進入経路に民家はなさそうですが、滑走路13は、進入経路に少し民家が見られます。
飛行困難な状況にあったなら、海上から進入できる方が安心です。
もしかすると、民家を避けるために、屋久島空港を選んだのかもしれません。
ただ、種子島空港のILSによる進入は滑走路31となるので、進入経路に民家はほとんどありません。
 
 
岩国基地から嘉手納基地への飛行ルートが、仮に屋久島と種子島の間(種子島海峡)を通過するようになっていたとしても、Uターンして進入しなければならない屋久島空港より、浅い進路変更で進入できる種子島空港を選択したいところです。
 
飛行ルートが屋久島の西だとすると、緊急着陸場所に屋久島空港を選択した理由は納得できます。
ですが、墜落地点が屋久島空港の南東沖なので、滑走路32に進入しようとしていたはずです。屋久島の西からなら、滑走路14が楽です。また、屋久島空港は、ILSがないので、滑走路は14でも32でも、大きな違いはないと思われます。
なので、飛行ルートは、屋久島の西を通らないルートだったと想像できます。
 
 
結果論かもしれませんが、緊急着陸場所を、種子島空港ではなく屋久島空港を選択したため、陸上に被害はありませんでした。
 
報道は、緊急着陸しようとしていたことには注目していますが、種子島空港を選択しなかった理由は考察していません。
また、原因調査はこれからですが、既に、「オスプレイは危険」との趣旨の報じ方をしています。
 
もう少し冷静に見ることはできないのでしょうか。
 
 
逆に、冷静なのは陰謀論者ですね。
 
宮古島での陸自ヘリ墜落事故では、即座に撃墜説が出ていましたが、今回は、中国軍による撃墜説は出ていません。
今回は定期訓練なので、1回だけの宮古島の墜落事故より準備しやすいのですが、無視されています。
なぜでしょうね。
やはり、搭乗者で、墜落説を出すか、スルーするか、決めているのでしょう。
 
もちろん、私は撃墜されたとは思っていません。
 
 
 
さて、肝心の事故原因ですが、目撃証言はいくつか出ていますが、現時点では不明です。
私も、さっぱりわかりません。
 
調査結果が公表されることを、願っています。