前回は、本格的な攻撃部隊を発艦させられるのかを検討しました。
そして、24機の攻撃部隊を発艦させることが可能だと、結論付けました。
 
今回は、24機の攻撃部隊を着艦させることが可能なのかを検証します。
 
イメージ 1
 
 
 
まず、出撃状態を整理します。
 
出撃部隊は、F35C×18機、EA18G×4機、E2D×2機の合計24機で構成されています。
 
 ・F35C   × 18機
 ・EA18G  ×  4機
 ・E2D    ×  2機
 
空母に残るのは、空中哨戒任務のF35C×4機、E2D×2機、スクランブル対応のF35C×4機、対潜哨戒と救難任務のSH60×4機、輸送と空中給油任務のCMV22B×2機の合計16機です。
 
 ・F35C   × 8機
 ・E2D    × 2機
 ・SH60   × 4機
 ・CMV22C × 2機
 
出撃部隊帰還時は、空中哨戒任務のF35C×2機とE2D×1機は、交代させておきます。従って、F35C×2機とE2D×1機は、空中哨戒任務で滞空していて、同数がD7エリアに駐機して整備と補給を行います。
スクランブル対応のF35C×4機は、攻撃部隊の着艦作業開始前に、攻撃部隊の後方に展開して、追撃部隊の迎撃任務にあたります。
SH60×2機は、随伴の護衛艦の搭載ヘリと協調して、対潜哨戒任務にあたります。残る2機は、救難用としてC4エリアに駐機しておきます。
CMV22B×2機は、空中給油機として空母周辺で空中待機します。
 
以上を絵で示すと、このようになります。
 
イメージ 2
 
 
 
この状態から、出撃部隊 ⇒ 空中給油部隊 ⇒ 空中哨戒部隊 ⇒ 迎撃部隊 ⇒ 対潜哨戒部隊の順に収容していきます。
ここでは、出撃部隊の収容までを検証します。
 
出撃部隊の収容は、原則として4機ずつ行います。
出撃とは異なり、順番は状況で変わってしまいますが、こちらの都合で書くことにします。
 
第1回着艦(損傷機、燃料不足の機体を優先着艦)
・F35C ×4機 ・・・ E3エリア、E6エリアに各2機を駐機。
              ニトロゲンでエンジンを冷却後にハンガーへ移動。
 
第2回着艦(航続距離が短いEA18Gを優先)
・EA18G×2機 ・・・ C2エリアに2機を駐機。
・F35C ×2機 ・・・ D5エリアに2機を駐機。
              スクランブル対応のための整備を実施。
 
第3回着艦(航続距離が短いEA18Gを優先)
・EA18G×2機 ・・・ E6エリアに2機を駐機。
・F35C ×2機 ・・・ E3エリアに2機を駐機。
              ニトロゲンでエンジンを冷却後にハンガーへ移動。
 
第4回着艦
・F35C ×4機 ・・・ C1エリア、C2エリアに各2機を駐機。
 
第5回着艦
・F35C ×4機 ・・・ E3エリア、E6エリアに各2機を駐機。
              ニトロゲンでエンジンを冷却後にハンガーへ移動。
 
第6回着艦
・F35C ×2機 ・・・ 当面、B2~B4エリアに駐機。
・E2D  ×2機 ・・・ 当面、B2~B4エリアに駐機。
              ニトロゲンでエンジンを冷却後に、E3エリアと
              E6エリアにF35CとE2Dを各1機を移動し、
              ハンガーへ移動。
 
各着艦ステージの間は、着艦作業を中断して、機体を所定の駐機スポットに移動します。なので、各ステージは4~5分はかかると思います。ハンガーに下ろす機体のエンジンの冷却は、7~8分程度で済ます必要があります。
着艦作業全体では、20~25分で完了すると考えられます。
 
 
着艦作業が完了時には、ハンガーには以下のような状態になっています。
 
・前部ハンガー:F35C×6機、EA18G×1機、E2D×1機  計8機
・後部ハンガー:F35C×6機、EA18G×1機、E2D×1機  計8機
 
各駐機エリアには、以下のようになります。
 
・C1エリア :F35C×2機
・C2エリア :F35C×2機、EA18G×2機
・E3エリア : < 空 き >
・C4エリア :SH60×2機
・D5エリア :F35C×2機
・E6エリア : < 空 き >
・D7エリア :F35C×2機、E2D×1機
 
E3エリアとE6エリアが空いているので、空中哨戒部隊や迎撃部隊の受け入れも可能です。
 
ただし、奇数回は舷側エレベータでハンガーに下ろす際に、短時間でエンジンを冷却できるのかに疑問が残ります。
エンジンを十分に冷やさずにハンガーに下ろすと、ハンガーの気温が上昇し、作業できる環境ではなくなります。また、エンジンの冷却ではニトロゲン(窒素)を使用しますが、閉鎖空間であるハンガー内での大量使用は好ましくありません。
 
この点は疑問が残りますが、24機の出撃部隊は、ギリギリ運用可能ではないかと思います。