艦載機の候補は、既に書いています。
以下です。
 
 F35C   (ライトニングⅡ)
 FA18E  (スーパーホーネット)
 EA18G  (グラウラー)
 E2D    (ホークアイ)
 C2A    (グレイハウンド)
 SH60   (シーホーク)
 CMV22B (オスプレイ)
 
最も先進的な組み合わせは、F35C、E2D、CMV22Bでしょう。
ですが、F35CでFA18Eを代替できても、EA18Gを代替できるのでしょうか。CMV22BでC2Aを代替できても、SH60を代替できるのでしょうか。
現時点では難しいように思います。
また、F35CとEA18Gを併用する場合、エンジンが異なるので、予備のエンジンをそれぞれに用意しておかなければなりません。
機種選定は、意外に難しいように思います。
 
とは言っても、詳しくない私がとやかく言うのもおかしな話です。
ここは、シンプルに考えていこうと思います。
 
 
現状の米空母を参考に、本案の空母に相応しい機体を搭載することにしましょう。
 
まず、FA18Eは、F35Cに置き換えます。
また、C2AはCMV22Bに置き換えます。
EA18G、E2DとSH60は、そのままとします。
(F35C ブロック6登場を待って、EA18GをF35Cに置き換える)
それぞれの標準(平時)搭載数は、以下のようにします。
なお、ここでは予備機は考慮しません。
 
 戦闘攻撃機(F35C)  ×16機
 電子戦機 (EA18G)  × 4機
 早期警戒機(E2D)   × 4機
 対潜ヘリ (SH60)    × 4機
 輸送機  (CMV22B) × 2機
 
計30機です。
 
この機数であれば、飛行甲板に18機、各格納庫に6機ずつとなります。
この機数にする目的は、格納庫の容量にあります。
荒天で飛行甲板での係留が難しい場合、全機を格納庫に入れたいところです。
30機は、格納庫に収容できる限界に近い機数です。
 
イメージ 1
 
 
 
有事には、ギリギリまで搭載したいところです。
有事ですから、常時、空中哨戒を行うことになります。(対潜哨戒は護衛艦の仕事)
空中哨戒は、早期警戒機×1機と戦闘機×2機で行います。
出撃中であっても切れ間なく行うので、2組必要です。
また、空中哨戒任務の戦闘機は、応援の戦闘機が発艦するまでの時間稼ぎでもあります。つまり、出撃中であっても、自艦を防衛するための戦闘機を残しておく必要があります。
空中哨戒任務の2機×2組の他に、最低でも4機程度の戦闘機を残しておく必要があります。
 
出撃中にも空母に残す機体は、以下のようになります。
 
 F35C   8機以上
 E2D    2機
 SH60   4機
 CMV22B 2機(ただし、空中給油で出撃の可能性あり)
 
 合計16機
 
 
これ以外で、充分な戦力の出撃部隊を送り出さなければなりません。
全機が稼働できるとしても、標準の機数をベースにすると出撃部隊の戦力は以下になります。
 
 F35C  ×8機
 EA18G ×4機
 E2D   ×2機
 
かなり貧弱な部隊です。
特に、F35Cは、対艦・対地攻撃の装備と、対空の装備に分かれるので、ますます貧弱になります。
仮に、空母2隻体制としても、貧弱さは拭えません。
どうみても、有事には増強する必要があります。
例えば、10機のF35Cを積み増します。
出撃部隊の規模は、以下になります。
 
 F35C  ×18機
 EA18G × 4機
 E2D   × 2機
 
では、ここまでの増強が可能なのでしょうか。
 
艦載機は、合計で40機です。
空中哨戒に、戦闘機は2機、早期警戒機を1機が飛行しているので、艦には37機が残ります。
飛行甲板には18機が駐機できるので、残る19機を格納庫に置くことになります。
格納庫は、整備性も考慮するなら、16機程度が限度と思われます。
しかし、有事の出撃なので、整備が必要な機体は下ろすか、最悪は洋上廃棄も有りなので、最低限の整備性が確保できれば良いと考えることもできます。
なので、ギリギリ搭載可能とします。
 
出撃機数は、24機です。
2条のカタパルトで発艦に15分あれば発艦可能です。
空中給油機として、先行してCMV22Bを離艦させ、爆装が重い機体は先に発艦させて空中給油すれば、部隊の発艦が揃う頃には空中給油も終わるでしょう。
帰還時も、20分程度で着艦が終わるはずなので、これも問題はなさそうです。
 
問題は、発艦前、着艦後の飛行甲板の混雑です。
出撃時の発艦作業と帰還時の着艦作業は別にまとめますが、実は、空母の能力において重要な要素の一つが、発着艦作業におけるフライトデッキのハンドリングです。どんなに多数の艦載機を載せようと、それを発着艦させることができなければ意味がありません。

 

 

 

 

本来であれば、前述の機数を運用できるのかを確認する必要がありますが、その前に整理すべき事柄があるので、先送りとします。
 

 

 
まとめます。
平時の搭載機は、以下の30機です。
 
 戦闘攻撃機(F35C)  ×16機
 電子戦機 (EA18G)  × 4機
 早期警戒機(E2D)   × 4機
 対潜ヘリ (SH60)    × 4機
 輸送機  (CMV22B) × 2機
 
 
 
別の形態として、対潜哨戒任務を主とした搭載に改めることも、考えられます。
電子戦機×4機を下ろし、代わりに対潜ヘリ×8機を積み増します。
対潜哨戒任務時の搭載機は、以下の34機です。
 
 戦闘攻撃機(F35C)   ×16機
 早期警戒機(E2D)    × 4機
 対潜ヘリ (SH60)    ×12機
 輸送機  (CMV22B) × 2機
 
 
 
有事の搭載機は、以下の40機です。
 
 戦闘攻撃機(F35C)  ×26機
 電子戦機 (EA18G)  × 4機
 早期警戒機(E2D)   × 4機
 対潜ヘリ (SH60)    × 4機
 輸送機  (CMV22B) × 2機
 
 
搭載機数は、運用を考えてから再検証することにし、今回は、ここまでとします。