『バヌアツの法則』というのがあるそうです。
 
この法則によると、
バヌアツ周辺で大きな地震が発生すると、直後に日本で大地震が起きるのだそうです。
 
この法則で最も不思議なことは、
日本で大地震が起きた後にバヌアツ周辺で大地震が起きると考えていないことです。
 
地震は、頻繁に起きます。
日本の地震と地震の間にバヌアツで地震が起きると、普通は偶々だと考えます。
ところが、地震予知に関心がある方は、バヌアツの地震の前に起きた事は無視して、後に起きた日本の地震にのみ目を向けます。
それがバヌアツの法則なのです。
 
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地震予知を志す方に多いパターンが、大きな地震の前に起きた事象にしか関心を示さないことです。
「いいじゃないか! 地震の前に起きていることを調べて、何が問題だ?」
そう考えると思います。
でも、地震自体は繰り返し発生しています。ならば、地震の前に起きたと思っている事象が、事象よりも前に発生していた地震の影響ではないことを確認しているのでしょうか?
 
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前震と余震の関係を見ればわかるように、地震の影響は、地震発生前よりも地震発生後に長く 強く残ります。それを考えれば、何かの事象が見つかった時、仮に地震に関係しているとしても、『地震の前に起きる事象』と考える前に『地震の後に残る事象』と考えるべきです。
 
ただ、地震の前兆と信じてしまった方には、何を言っても無駄なようです。
何がしかの事象は、地震の前兆である確率は0(ゼロ)に近いのですが、ほとんどの場合は最初に見つけた事象を前兆と決め付け、肯定する材料だけを集めます。否定意見を受け付けずに、ただただ暴走してしまうのです。
 
 
バヌアツの法則は、それような問題が現れた例の一つと言えると思います。