不人気業種?しかし…… | 北奥のドライバー

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思いついた事をつらつらと書いて行こうと思います。

運輸業の高齢化と人手不足は昨日今日に始まったものではありませんが、実は若者が一切入ってこないという訳ではありません。これは飽くまでも私個人の観測範囲での話でしかありませんが、実は内勤者、具体的には事務職や配送指示のようなオペレーティングに関わる仕事に関しては、チョロチョロと20~30代の若い層が入ってきております。

 

まあ、今の若い方たちはホワイトカラー志向でありますから、やはりデスクワーク希望者が多い。また、これも私個人が見知っている範囲ではありますが、こういった内勤者は概ね一日当たり8~9時間労働、どんなに長くても精々10時間労働に収まる事が多い。

 

例えばドライバーの労働条件に関わるルール……給与にせよ拘束時間にせよ、ですが、何処までが違法なのか曖昧な領域が広く、極端な話、事業者の腹一つで何とでもなる事が多いのに対して、こういった内勤者に見られるホワイトカラー的な仕事は、法的にカッチリと給与や労働時間に関わるルールが定まっている事が多く、そもそも長時間拘束がしづらいという背景があります。

 

多くの内勤希望者の思う所というのは、「この際、固定給であれば貰える給与は安めでも良い。何よりも決まった時間から時間に働ける仕事をしたい」といった感じではないでしょうか。そして昨今の高学歴化とそれに伴うブルーカラーの地位低下が、こういった認識にますます拍車をかけます。

 

この「ホワイトカラー的な仕事をしたがる人は年々割合として増えているが、逆にそれを下支えする現場の労働者が減っている」という現象は国内の様々な産業で見られ、それは運輸業でも同様だという事です。ハッキリ言ってこれに対する処方箋と言えるものは現状無さそうであります、残念ながら。