皆さんこんにちは。
本日は栃木に移動中の俊雄コーチです。
私、人生で初めて幼稚園児の運動会に行ってきました。
幼稚園生活を垣間見れればと思ったのと、お世話になっている先生方にお礼を言うのが目的です。
そんな人生初体験の運動会見学は実に興味深いものでした。
【先生方の尽力】
幼稚園児はルールの理解や協調性は、当然ながら低いです。特に集団という認識が無く、クラスという理解も十分にはできていないとされています。
基本的な人との関係性は、自分を中心に展開され『私と〇〇ちゃん』といった構成だそうです。
これが小学生年代になると『クラスの〇〇ちゃん』といった帰属意識のようなものも芽生えてくるそうです。
なるほど、それは間違いなさそうという印象。でも、友達をサポートしたり、仲良く遊んだりと少人数の幼稚園だからかもしれませんが、必ずしも帰属意識や人間関係の構成は、言われているものが100%というわけでは無いように感じます。
とはいえ、そこを構築しているのが、先生方の日頃の尽力の賜物である事は間違いありません。普段からの関係性が良好だからこそ、先生の指示に対して、1回でスムーズに応えるのでしょう。
試合もそうですが、幼稚園も運営やサポートしてくださる方々のおかげで質の高い教育が展開できるのだと感じます。
じゃあ、保護者という立場で考えるなら、何ができるのか?
・先生方の負担にならないよう、連絡は早急かつスムーズに
・指導方針に賛同し、先生方に全幅の信頼を寄せる。教育方針や対応に口を挟まない
・感謝の意をきちんと伝える
・喜んで協力する
こんなところでしょうか。特に幼児期は先生から価値観(マインドセット)を受け継ぎます。だからこそ信頼でき、関係性が良い先生とご一緒したいものです。
そのために、保護者側が興味を持つことが必要ですね。
【かけっこ】
プログラムにかけっこがありました。
勝敗などどうでもよく、(幼児に勝敗よりもゴールできる事が素晴らしいし、見ていて個性的で面白い)単に応援をするつもりでしたが、そこには30名程度の幼児達。
そんなつもりなかったけど、やっぱり動き方を見てしまうわけです…。
もう病気ですね(笑)
そんな観察をしていると、やはりいくつかの共通点がありました。
・速い子は膝が高い位置にくる
・遊脚(空中にある脚)は支持脚の膝付近を通過して前方に引き出される
・年長さんになるにつれて、腕振りが大きく力強い(脚がよく動くから腕振りが良いのか、腕振りが良いから脚が動くのかは分からない)
・ほとんど全員ヒールストライク(かかと接地)気味
とはいえ、横を向いて走ったり、スキップだったり、斜行だったりと、それぞれの個性が楽しいわけです。
かけっこって、勝ち負けが分かりやすいですが、改めて自分を表現するには最高の運動だと思います。
かけっこは速く走るための運動ではなく、『どれだけ楽しく走れるか』という問いに対しての答えを幼児達から教えてもらいました。
その発表会こそが運動会なのだと。
ここについて、保護者は1番だから喜ぶことも、最下位だから悲観することも無駄です。
子供が思いっきり楽しめたか? がチェックポイントなのですから。
【保護者の配慮】
以前から、アカデミーの親御さんに運動会の場所取りの激しさについて聞いておりましたが、なるほどと思う事ができました。
体育館2階の階段状の観戦席で見る事ができました。
我が子の可愛さは言うまでもなく、1年に1度の頑張りを目に焼き付け、記録に残したいという気持ちは同感です。
と、なれば2階の最前列フェンスはビデオカメラの三脚と、立ち見で競争率が必然的に上がります。
私は椅子に座って、のんびり見ようと思っていましたが、当然よく見えないわけです。
『なるほど、こう言うことか〜』
と、今までアカデミーの親御さんに教えていただいていたことが体感できた妙な喜びと、見にくいという煩わしさの狭間に心が揺れます。
解決策は簡単。
1番後ろの最上段に行けば、そこは絶景、めっちゃ見やすい!
試合もそうですが、基本的には最上段が最も俯瞰できて見やすいわけです。ましてや、昨今のビデオカメラなら、その距離をものともしないズームの性能があるわけですから、最前列で頑張って三脚構えるより、のんびり最上段から撮影する方が、いい画撮れまっせ!
陸上観戦で培った、下がるという知恵が役立ちました。(笑)
昨今、日本は同調圧力が強いと言われているのですから、『他者配慮で、みんな仲良く万事解決!』
そんな同調圧力なら歓迎ですね。
自分が利を得れば、誰かが利を失う。
運動会などの教育的鑑賞において、真に教育を受けねばならないのは、我々保護者なのでしょうね。
とはいえ、少人数の幼稚園ですから、ごった返すなどはなく、極めて落ち着いた保護者の皆様方ばかりでした。
これが、大人数なら…。それはもうって感じでしょうか(笑)
【ジャンプ】
ジャンプにはかけっこ以上に分かりやすい差異が見られました。
特に連続ジャンプの時などは、大きく膝を屈曲させて跳ぶタイプと、足関節(足首)で跳ぶので、膝が屈曲しないタイプに分かれていました。
基本的にジャンプ姿勢の美しさと、次の動作への移行のスムーズさを考えれば、足関節優位のジャンプ1択でしょうが、1回だけの大きなジャンプであれば、膝関節優位が大切。
この辺りはジャンプの経験や身体的成長に依存すると考えられます。あとは、発表会ですから、その時の気分?意外と影響が強そうです。(笑)
とはいえ、運動の習得をスムーズにするのであれば、足関節優位のジャンプは覚えておくべきでしょう。
そうなると、トランポリンや縄跳び、などが有効?
特にトランポリンは膝関節が屈曲すると、運動エネルギーを失ってしまうので、とても効率が良いです。
これができれば、疾走時の膝の上がりや、スピードも向上しそうですね。
【保護者のかけっこ】
急遽、保護者のかけっこが爆誕!
光栄なことに園長先生より直々に参加のお声がけをいただいたので、こういうイベントの参加は苦手(実は超引っ込み思案なものでして)ですが、勇気を出して参加することに。
私、アキレス腱痛が慢性的なものにななっておりますので、ストレッチだけはしっかり。
ここで大きな問題になるのが、一体どのくらいの努力度で走ればいいのかということ。
全力で走って空気読めずに、しかもケガだけは避けたい!でも、手を抜いてヘラヘラ走っても、それが空気を読めないことになるかも…。
そんな事を冷静に考えながらも、明らかに気持ちが昂っているのが分かります。かけっことなれば、昔から燃えて燃えて燃えまくる性分でした。高校時代についた運動会のあだ名は『黒い彗星』
部活で日焼けしていたのが、由来のようです。(これはマジな話でして…)
『落ち着け!俺が主役じゃ無い!』そう言い聞かせてていたのは、ここだけの秘密です。
思いの外、保護者のみなさんの参加も良く、協力すると言う事は、円滑な運営に大切だなという学び。
園長先生に言っていただかなければ、絶対参加していませんでしたから。反省…。
で、葛藤の末出した答えは70%という、いかにも日本人的無難な決断。
スタート前の瞬間は、久々に研ぎ澄まされた感覚が!
『こんな感じ!』少し思い起こさせていただきました。
合図と共に良いスタートできたのですが、明らかに前方を走るお父さんの姿が視界に!
たぶん本気で走っても勝てなかったと思うほど、速かったです。少し悔しいような、これで良かったような。距離は20mくらいかな。超短距離って本当に難しい…。
結局、こういう場合は、一体どれくらいの努力度で走ったらいいのか答えは出ず終いでした。
もちろん、走ったらアキレス腱は痛みが出ます。ケアしよっと!
と、単なる鑑賞のつもりが、なかなか面白い時間になりました。
何より、楽しく頑張っている姿を見る事は最高ですし、先生方のご尽力に、改めて深く感謝する機会になった事。
保護者の皆様ともご挨拶できました。
周りも『楽しむ』から、本人も『楽しい』。
改めて、アカデミーの理念の奥深さと、その可能性を知りました。
また、いかに人との関わりが大切かを先生方から学ばせてもらいました。
総じて楽しい運動会(分析してたわけではありませんので!)で、早く来年の運動会が行われないか、今から待ち遠しいです。