「プラダを着た悪魔」;ファッション映画だけど | これは名作・迷作

「プラダを着た悪魔」;ファッション映画だけど


かなり評判が良くて(女の人からも男の人からも!)、ずっと見たかった映画。やっと見ることができました。「ファッション映画」という新しいジャンル名をつけていた人もいたが、それよりも若い女性の初就職奮闘気というありがちなテーマにファッションで味付けしたような映画だった。目新しさはないけど、きらびやかな衣装はもちろん、主役&わき役の演技で魅せる、質の良い映画だった気がします。


ストーリーをかいつまんで言うと、雑誌の編集を希望しいていた大学卒の女性アンディが、軽い気持ちで受けた大手のファッション雑誌の秘書の仕事を得ることになる。しかしこの会社の女性敏腕編集長ミランダは容赦なく人をこき使う人間だった。昼夜、公私を問わずミランダからの電話が鳴り続け、突然の仕事で彼氏の誕生日を祝う約束もキャンセルする羽目に。素直で責任感も強いアンディは文句を言いながらも仕事をこなし続け、ミランダも一目置くようになる。そして彼女自身もきらびやかなファッションの世界に足を踏み入れこれから成長していくように見えたが。。。


仕事をしたことのある女性だったら一度は必ず経験する仕事への期待と挫折がこの映画で一番のテーマ。どんなにこき使われてもへこたれない姿を見ていると、自分の新入社員の時の熱血だったころを思い出します。仕事のために人と会う約束をキャンセルするときに感じた理不尽さとあきらめ。そして上司の苦悩を知ってしまったときの、理想だったものが現実に変わっていくときの失望感。涙なしには見ることができません。特に同じ女性だから。そういえば私が働いてきた会社の上司は女性が多かったなあ。思い返してみると、大げさに見えたミランダの振る舞いというのは実はそんなに大げさではない気がします。(^_^;)


そしてもちろん、もうひとつの目玉はこれでもかといわんばかりに画面にあわられるきらびやかな服・服・服。プラダだけではなくてその他有名ブランドの商品が目白押し。どんなに派手でも気品を失わない着こなしにもため息が出ました。人の印象は5秒で決まるといわれている。1秒で人の視覚に訴えるようなブランド服はその人の評価にも大きな影響を与えるんだなあと実感させられた。仕事が服を決めるのではなく、服が仕事を決めるのだと思います。


とにかく、ストーリーもビジュアルも演技も、完成度が高く、とても満足できる作品だと思います。映画ももちろん面白いですが、これがドラマ化されたらもっと内容も深く思い白い作品になるのではないかと思います。もちろん、キャスティングはこのままで。