「僕は」;芥川龍之介 | これは名作・迷作

「僕は」;芥川龍之介

何気なく芥川龍之介の作品が読みたくなり、タイトルに目を奪われて読んでみたのが「僕は」


すべての格言(?)が「僕は」で始まるのですが、哲学的なこと、批判的なこと、どうでもいいことが無造作に書かれていて、面白くもあり、言い当てすぎていて怖いところもある。


その中でいくつか紹介


 僕は未知の女から手紙か何か貰つた時、まづ考へずにゐられぬことはその女の美人かどうかである。


 僕は医者に容態を聞かれた時、まだ一度も正確に僕自身の容態を話せたことはない。従つてうそをついたやうな気ばかりしてゐる。




 僕は樹木を眺める時、何か我々人間のやうに前後ろのあるやうに思はれてならぬ。