「七人の侍」; 古典だけど | これは名作・迷作

「七人の侍」; 古典だけど

七人の侍











世界的名作といわれている黒澤明の代表作品を今回初めて見ました。話の内容も全く知りませんでしたので見る前から期待大。まあ先に言ってしまえば期待しすぎました。。。それから思っていた内容と全く違いました。


時は戦国時代、”野武士”と呼ばれる、農村を襲い、収穫を奪っていく軍団に狙われた村が舞台。村民全体の話し合いの結果、自分たちではどうにも歯が立たないということで、侍に村を守ってもらうことを思いつき町へ出向く。報酬は食事の提供のみで命をかけるという悪条件で、初めは全く誰にも相手にもされないが、賢く人情味あふれるリーダー格の侍(志村喬)中心にいつしか7人の侍が集まり、野武士対策に農民と力をあわせて日々訓練に励む。。。そして決戦の日が来て。。。

歴史的背景からいうと、鉄砲を使っていたのでこの時代はおそらく1543年以降。おそらく織田信長、豊臣秀吉くらいの時代でしょう。もし豊臣時代だったら刀狩令や兵農分離が進んでいて農民は全く武器を持てず武士との力の差が一番出たころであり自分たちの力ではどうにもならないという理由は説明できます。


約3時間半という長丁場で、初めの一時間は侍のスカウト、次は訓練、そして戦闘という構成になっている。しかしちょっと長すぎる。正直初めの一時間でもう飽きてしまった・・・。矢や鉄砲、馬を用いた戦闘シーンは1954年の映像としてはセンセーショナルなのであろうが、「ラストサムライ」や「ブレイブハート」を見てしまった後ではものすごく物足りない。敵が40人しかいないので仕方がないのでしょうが。それから戦闘シーンのある映画全般に対して言えることですが、服装が似ているので敵か味方か分からないので誰かがやられても喜んでいいのか悪いのか分からない。サッカーの試合みたいに色分けをしてほしいなんて。。。まあ白黒なんだけどさ。


そして最後に気になるのが、この映画の侍の役割。結局百姓に雇われて命を懸けて戦って死んだ。何のために?百姓のために?自分のために?百姓のためだとしたらそこまでするための理由、つまり百姓との交流などを描いて欲しかったような。この映画がそこまで有名になる理由、知っている人がいたら教えて欲しい。


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ちなみに主役格として扱われている三船敏郎はお調子者の破天荒野郎としていわば脇役(または準主役?)に近いポジションで現れます。見ているときは全然気がつきませんでした。主役はなんといってもリーダー侍の志村喬。どこかで見たことある顔だな~とずっと思っていたら、同じ黒澤監督の「生きる」に主役で出ていた人でした。あのうだつのあがらないサラリーマンの役が今回は農村を引っ張っていくリーダー役に。すごい役者です。