腸と免疫 | 乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査

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Dr.ちずこの診療日記
ims東京腎泌尿器センター大和病院レディースセンター乳腺科

乳がんの予防のためには、免疫機能を高めることが大切です。

そして、免疫を高めるためには、腸の環境が大切です。

なぜなら、

腸内細菌がリンパ球に刺激を与えて免疫機能を高める訓練をしているそうです。

その訓練は、小腸の壁で行われています。

訓練をうけると、リンパ球は異物に反応できるようになります。

それから、全身に流れて病原菌やがん細胞などの異物を攻撃し体を守ります。


腸の働きを良くするにはどのようにすれば良いでしょうか?

腸は、食べ物を消化し吸収するところです。

食物は、多くは小腸で吸収されます。

食べ過ぎると、一部は、大腸に流れていきます。

食べ過ぎは、大腸に負担をかけることになります。

消化には、腸内細菌が働いています。

腸内細菌には、善玉菌と悪玉菌があります。

善玉菌の主な食べ物は糖質で、菌種は乳酸菌などです。

悪玉菌の主な食べ物はタンパク質で、菌種はウォルシュ菌などです。

炭水化物は、消化されやすく水と二酸化炭素になり無害なものになります。

肉などのタンパク質は、消化されて窒素酸化物や硫黄酸化物を含むガスになります。



窒素酸化物や硫黄酸化物が多いと次のような困ったことがおこります。

便が臭くなる

ガスが腸の動きを麻痺させて、便秘をおこす

便が長く腸内にとどまると、有害物質が溶けて血液に入り、尿・呼気・汗から排泄される

そのため、口臭・体臭・肌荒れになる

それらの排泄物が、腸の壁を少しづつ傷つける

発がん物質となり、がん化を引き起こす


また、脂肪の消化吸収には胆汁が必要です。

脂肪を消化する胆汁が、小腸で吸収しきれずに大腸まで行くと、悪玉菌によって二次胆汁酸になります。

その二次胆汁酸も大腸がんのリスクとなります。


以上のことから、

腸を健康にして免疫機能を高めるには、

食べ過ぎない

無理な炭水化物制限をしない

タンパク質を食べ過ぎない

動物性脂肪をとりすぎない

食物繊維を多くとる

乳酸菌を含む食品をとる

軽い運動

規則正しい生活(睡眠は腸の動きを良くします)

これは、乳がんを予防する生活と同じですね。