ホルモン療法と妊娠 | 乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査

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Dr.ちずこの診療日記
ims東京腎泌尿器センター大和病院レディースセンター乳腺科

ホルモン療法と妊娠について

ホルモン療法は、今までのガイドラインでは、5年間の内服を勧めていました。

しかし、10年間内服するほうが再発を防止する効果があるという研究結果があり、治療方針が変わる可能性が大きくなってきました。

乳がんにかかる年齢は、45歳をピークとして30歳台から多くなってきます。

女性の妊娠・出産する年齢が高くなってきて、乳がんの罹患年齢に重なっています。

5年間のホルモン療法であれば、治療後に出産という可能性もあると思います。

ところが、10年間の治療では、出産はあきらめなくてはならないでしょう。

閉経前のホルモン治療薬であるタモキシフェンは、催奇形性があるとされています。

妊娠や授乳中の内服は、禁忌として止められています。

再発予防のためには、ホルモン療法をしていただきたいと考えます。

しかし、出産を希望される場合は、術後のホルモン治療をしないという厳しい決断をされることもあると思います。

それは、とても難しい判断だと思います。

再発リスクを考えて、自分で判断する以外はないかなと思います。