慢性乳腺炎あるいは乳輪下膿瘍と呼ばれます。
乳輪の下や乳房の一部分にしこりがあり、痛みや押すと痛いなどの症状があります。
原因は、陥没乳頭などで乳管がつまることにより、化膿性炎症をおこし、膿瘍(膿が溜まる)が作られます。
溜まった膿は、乳腺の中を広がって、皮膚におよび瘻孔(膿の出る穴)をつくります。
上記のような症状があれば、乳腺外科に受診してください。
乳がんでないことを、マンモグラフィ、超音波検査、細胞診、細菌培養で調べます。
排膿(はいのう、膿を出す)して、抗生剤を内服して治療します。
感染を繰り返す場合は、炎症の原因となる乳管、腺葉、瘻孔の全体を取り除く必要があります。
炎症の範囲が広い場合は、大きく切除する必要があります。
また、陥没乳頭が原因を考えられる場合は、乳頭形成術が必要になります。