乳頭・乳輪につぎのような感染を起こすことがあります。
a)乳頭に損傷があり、その傷から黄色ブドウ球菌が感染すること
b)乳頭と乳輪、赤ちゃんのお口のカンジダ感染
b)のカンジダ感染について説明します。
これは、乳腺炎の原因ではありません。
赤ちゃんのお口のカンジダ感染は『がごうそう』と呼ばれます。
お口の中に、“ミルクかす“のような斑点ができます。
赤ちゃんは、痛みを感じることがあります。
口内炎は痛いですよね。
そのため、ミルクを飲まなくなることもあります。
きげんが悪い時には、お口のなかを見てください。
ふつうは、自然と治ります。
痛みが強いようで、ぐずるようならば小児科や皮膚科で診察を受けましょう。
お薬を付けるとよくなります。
手を良く洗うようにしましょう。
哺乳瓶などは、良く消毒してください。
お母さんもカンジダに感染することがあります。
症状としては、
いつも乳頭・乳輪がひりひり痛い、かゆい
乳輪に赤い発疹ができ、『じくじく』して『ただれ』たようになる
色が抜けて白くなる部分ができる
以上のような症状です。
カンジダは、常に皮膚に付いている真菌です。
なぜ感染するのでしょうか?
湿った状態が続いたり、清潔を保てなかったりすることが原因となります。
こすれて皮膚に傷がついても感染しやすくなります。
糖尿病やステロイド薬の使用によっても引き起こされます。
お母さんと赤ちゃんで交互にうつしてしまうこともあります。
予防は、愛護的な皮膚のケアと清潔です。
感染した場合は、治療が必要です。
クリニックに行くときは、赤ちゃんといっしょに行きましょう。