29(その5):乳腺炎の原因はなんですか?予防できますか? | 乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査

乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査

Dr.ちずこの診療日記
ims東京腎泌尿器センター大和病院レディースセンター乳腺科

A29:

乳頭・乳輪につぎのような感染を起こすことがあります。

a)乳頭に損傷があり、その傷から黄色ブドウ球菌が感染すること

b)乳頭と乳輪、赤ちゃんのお口のカンジダ感染

b)のカンジダ感染について説明します。
これは、乳腺炎の原因ではありません

赤ちゃんのお口のカンジダ感染は『がごうそう』と呼ばれます。

お口の中に、“ミルクかす“のような斑点ができます。

赤ちゃんは、痛みを感じることがあります。

口内炎は痛いですよね。

そのため、ミルクを飲まなくなることもあります。

きげんが悪い時には、お口のなかを見てください。

ふつうは、自然と治ります

痛みが強いようで、ぐずるようならば小児科や皮膚科で診察を受けましょう。

お薬を付けるとよくなります。

手を良く洗うようにしましょう。

哺乳瓶などは、良く消毒してください。


お母さんもカンジダに感染することがあります。

症状としては、

いつも乳頭・乳輪がひりひり痛い、かゆい

乳輪に赤い発疹ができ、『じくじく』して『ただれ』たようになる

色が抜けて白くなる部分ができる

以上のような症状です。

カンジダは、常に皮膚に付いている真菌です。

なぜ感染するのでしょうか?

湿った状態が続いたり、清潔を保てなかったりすることが原因となります。

こすれて皮膚に傷がついても感染しやすくなります。

糖尿病ステロイド薬の使用によっても引き起こされます。

お母さんと赤ちゃんで交互にうつしてしまうこともあります。

予防は、愛護的な皮膚のケアと清潔です。

感染した場合は、治療が必要です。

クリニックに行くときは、赤ちゃんといっしょに行きましょう。