乳腺炎予防について考えてみましょう。
予防には、以下のことが大切です。
①乳頭を刺激して、乳汁を良く出すこと
②乳頭を清潔にすること
乳頭の清潔がなぜ大切なのでしょうか?
乳頭・乳輪につぎのような感染を起こすことがあります。
a)乳頭に損傷があり、その傷から黄色ブドウ球菌が感染すること
b)乳頭と乳輪、赤ちゃんのお口のカンジダ感染
a)について説明します。
黄色ブドウ球菌は、人の皮膚に常に付いている菌です。
普通は、感染しません。
皮膚のコンディションが悪く荒れている時
小さな傷がある時
皮膚の深部に入り込みます。
そこから感染することがあります。
乳頭を清潔に保つために、清浄綿でゴシゴシふくとどうでしょうか?
それが、皮膚のコンディションが悪化させることもあります。
市販のパックされた清浄綿などは、殺菌のためにアルコールが入っています。
その成分が、皮脂成分を除去して皮膚をカサカサにします。
そして、ゴシゴシとふく刺激で皮膚に見えない小さな傷ができます。
そこから感染がおこります。
常にある菌を一時的に殺菌しても意味がありません。
皮膚を傷つけないことが大切です。
良かれと思ってしていることが、マイナスになっています。
今のところ、準備したてのホットタオルで優しくふくのが一番のようです。
良く手を洗うことや、搾乳機の消毒は必要です。