新年の始まりからあまりいい話ではないが、年末年始にかけて(現在もだが)、身近な人が4人も入院している。そのうち2人は近しい身内、1人は20年以上一緒に会社をやってきた恩人、もう1人は同級生である。
皆軽くはない病気で、それぞれに心配である。そのうちの1人、同級生はつい一昨日に入院した。彼は気さくな人物で、中華料理店をやっていることから時折手作りのチャーシューやメンマなんかを送ってくれることもあった。その A とは、高校時代にクラスメートとして知り合ったわけで、それも席順が近かったから話はした覚えがある程度の付き合いしかなかった。その彼ともう1人の友達を通じて連絡を取るようになったのは、A も同じく糖尿病を患っていたからだ。A は商売が食べ物屋で、しかも食べることが好きだということで、それだけは曲げられず担当医とぶつかることもしばしばあったという。
それを聞いて、自分が糖尿で入院した時の資料なんかを送って、できるなら糖尿病はうまく管理して付き合っていった方がいいと伝えたかったのだが、それはそれでわかってくれたらしい。まあ、薬も飲んでいたし、朝の血糖値も150ほどで高いといえば高いけれど、管理できる範囲で玄米食も始めたと聞いたから、そう心配していなかった。
しかし、A にはもうひとつ大きな病気、前立腺癌とも戦っていた。これも定期的に受診していたようで、その他免疫力を上げるために治療で有名な温泉へも週一回のペースで通ってもいた。
A の前立腺治療の周期は3ヶ月だったという。つまり、一度受診すると次の予約は3ヶ月後になるわけだ。12月に診察を受けた A は、この1月に体調を崩し、緊急で受診したのだが、その日は検査して問題ないと言われて帰ってきたのだという。調子が悪く受診したのにもかかわらずである。たまたま他の科にもかかっていたらしく、そこでは緊急入院の判断となった。当たり前の話である。今時体調が悪くて通院してなんでもないという医者がいるのが不思議だが、それよりも癌患者の受診タームが3ヶ月というのにも疑問が残る。現在、加療中だからこれ以上は書かないが、4人入院したうち、その A 以外は、皆年上である。年上だからどうのこうのではないけれど、なぜか、同級生というのが重たいのだ。厳密に言えば同級生だからこそ重たいというべきか。これまで年上も年下の病気は経験して、それなりに感情を動かされてきたけれど、またそれとは違う感情の動きが同級生にはある。無理矢理それを作っている自分がいるのかもしれないが…。
A は現在、セカンドオピニオンの道を選んで、転院をするらしい。そこで新しい治療方針のもとで、治療に専念することにしたというのは、これまでの治療を考えれば朗報である。
治療は病院ではなく、医者がするものだというのは当たり前のことだが、都会のように病院(先生)を選べない田舎では有名かどうかを判断基準にしてしまう。それは致し方がないことだが、それを承知できちんと患者と対峙しない医者がいるとしたらひどい話である。