こんばんは
まねきねこさよです
昨日の稽古で「what comes next(次何?)」というインプロのゲームをした。
キース・ジョンストンは「このゲームを毎回したほうがいい」と言っているそうなので、
これからの稽古で1回は必ずやろうと思ったのです
このゲームは
俳優役
脚本家役
お客様役
に分かれて進めます。
即興でフリーでシーンをしようと思うと、この3つの役割を全て自分でしていくことになります。
しかし、それはなかなか難しいことです
そこで、役割を三等分にして、一つずつ鍛えることができるのです
本来このゲームは、アイディアも責任も等分になっているはずなのでそんなに苦しくないはずなのですが、
私が見ている限り「脚本家役」の方々が苦しんでいることが多いように感じています。
そこで今回私は始まる前に次のことを皆に伝えました。
「この芝居が面白くなるかどうかは「お客様役」にかかっている」と。
お客様役は、
脚本家が次何をするか伝え、俳優役がそれをしたときに、
面白かったら大きな拍手を
つまらなかったらブーイングをする
そこをファシリテーターである私が
「どこが気に入ったのか?」
「どこが気に入らなかったのか?」
をお客様役に聞きます。
そして、脚本家は気に入った方向へ進めたり、気に入らなかったところはやりなおすのです
ですから私は、
「このシーンの出来の責任はお客様役にあります」と宣言しました。
結果、面白いシーンができたし、みんな苦しまずに楽しくこのゲームをすることができました
なぜ、一言伝えただけで、うまくいったのでしょうか。
それは、うまくいっていなかったwhat comes nextは、責任が三等分と言っても
実際はそうはなっていなかったからです。
私が見てきた限りは、責任の等分は
俳優役→1以下
脚本家役→2
お客様役→0に限りなく近い
となっていました。
これでは、脚本家が辛い
ということで、今回はお客様役に分かりやすい責任の取り方を伝えたのでした
そして、皆に私が一番伝えたかったことは、
「責任をとる」ということは「辛い」「大変」ということもあるが、
「自分の表現ができる」「自由を手に入れることができる」
ということなのだ
今までは「責任」という言葉を発すると皆がしんどくなるかなって思って言えなかったけど、
これからは勇気を出して伝えていこう
今のメンバーなら、きっと受け止めてくれる
今の私なら、きっと歪むことなく伝えることができるはずだ