暑いですね、まねきねこ☆さよです。
熱中症にお気をつけて(*´ω`*)

さて続きです。



最後、メインの3人が話し合って屋上から飛び降りることを決めたシーン。
とてもよかった。

飛び降りると決めたこと、人生を終わらせると決めたこと、スーッと理解できたし、心に入ってきた。納得できた。

本当に彼らは色々頑張ってきて、悩んで、その上で自分の気持ちを理解し、受け止めたのだと信じられた。
薄っぺらくなく、今のこの子たちだからこそ見えた景色を共有できた気がした。



ラストはいい選択だった。
別人格として存在していた2人は消えたが、メインの人格だけが死なずに生き延びた。

彼女は死んだあと、彼女が望んだとおり母親や先生が彼女の亡骸にすがって泣いたり、
「私が悪かった」と悔やんだり悲しんだりするとは思えないから。


母親も先生も、自己保身ばかりだったり、自分の気持ちが最優先で彼女の悲しみや苦しみを想像できないと思う。
彼女がこれから味わうはずだった「幸せ」「喜び」を想像や理解をして、自分の心に刻むことはないと思う。


だからここで死ななくてよかったなって思った。

彼女はこれからどう生きるのだろうか。子どもは産むのだろうか。
今回の決断で、彼女は大人への階段を上り始めている気がする。
自分の足で歩けるということ、自分が決めた道を歩いて行く力があることに気づいてもらえそうなエンディングだった。

彼女はもう一人だけど一人じゃない。
他者に自分の辛さや癒されない心を丸投げするのではなく、自分の人生の責任者として生きて行ってほしいなって、最後に思いました。


つづく