まねきねこ☆さよです
この日の参加者は
ゆういち・さよ・よん・えーたん・なおこ・みお・さくら・ヒイロ
■インプロWSの説明
まずは、ゆういちからWSのお約束等の説明
これがとても大事!
これを分かった上でワークをしないと、効果がほとんどないのです。
学校とは違います。習って、覚えて帰ったら失敗なのです。
自分が何かを感じ、気付いてはじめて成功なのです。
■ストレッチ
身体をコントロールすることは、とても大切なことです。
もちろん怪我をしないためもありますが、自分の身体がどうなっているかわからないまま芝居をするのは難しいと思います。
それに、心と身体は密接な関係。身体が動くようにならないと、心も動きにくいままなのです。
■名前+ポーズ
自分にまず名前をつけます。普段の自分の肩書きやしがらみをつけたままだと、自由な表現がしにくいからです。
その名前に簡単なポーズをつけ、みんなで覚えて回していったりします。
ゆういち:面白いことしなくていいよ!
面白いこと、変わったことをしないといけない気がする方がいらっしゃることがあります。
なので、あなたが普通に最初に思い浮かんだポーズをつけることが大切なのです。
■リア・ハンド・ホッポラ
リア→腕を倒しとなりの人へ送る
ハンド→腕を立て、跳ね返す
ホッポラ→頭の上に屋根をつくり、となりの人を一人飛ばして次の人へ送る
これをただ繰り返す楽しいゲームです。
このゲームをすると、必ず失敗する人が出ます。
その時、失敗した人がHAPPYでいることができ、周りの人がそれを祝福できる環境を作るのです。
そうすると、失敗を恐れず、安心して思い切って表現できる場が構築されていきます。
■プレゼントゲーム
2人組で、パントマイムでプレゼントを上げ、そのモノを2人のアイデアを交互に足しあって作っていくゲームです。
これはとても基本的なことを身に付ける、大切なゲームです。
相手のアイデアを受けること
自分のアイデアを足せること
空想のモノをしっかり想像できること
アイデアを共有できること
その他いろんな要素が入っていて、芝居をする上で必要なことにたくさん気付けます。
ゆういち:モノができたら、最後まで・どこかにしまうまでが芝居だよ!
→途中で手を離したら、それは「落ちた」「消えた」とお客さんは想像する。
舞台側の役者もそれを想像できるくらいになろう!
ゆういち:交代交代にアイデアをつけよう!
→片方の人ばかりがアイデアを出していたら、一人分のアイデアしかはいらなくて面白くない。
→片方の人に負担がかかってしまうよ!
<このゲームでの参加者のふりかえり>
・アイデアを足すことができず、同調しちゃった。「○○だね!」「そうやろ!」など。
・アイデアをもらったけどイメージがつかず、すぐにアイデアを足せなかった。
<返事>ゆういち:「この形」を大切にする。手で作った形を崩さず限定する。
話(シーン)のスタートは「形」から作ることができる。
アイデアが出ないときは、2人でその形を触って作っていくといいよ!
・話が続かないから、アイデアを付けやすいモノをつくればよかった。
<返事>ゆういち:特別なことじゃなく、普通のことを足していくうちに、勝手に話は展開していく。
アイデアが出てこないときは、「触る」「よく見る」だけでいいよ!
ゆういち:イメージが共有できると、背景や関係がみえてくる。
このゲームはモノを詳しくすることが目的なのではなく、
それをきっかけに他の事(話を作る上で必要な事)が詳しくなっていき、
2人は誰?ここは何処?2人の関係、背景などが勝手に決まっていくよ!
<プレゼントゲームの前段階として、実際の物を使って同じ事をしてみる>
・実際に触れるのがいい。物がこんなんだったらいいな!と思ったときに話が展開した。
・2人で物を共有しやすい。
・勝手に想像もしやすい。
・共有しやすいが、想像力が働かなくなる。
ゆういち:普通でかまわないよ。あえて変なことをしない。
こつこつ作っていくと、勝手に変なことが起こるよ!
<実際のものをなくして、最初のプレゼントゲームを試す>
・「かけじく」をもらったことにした。相手は「かけじく」を知らなかったけど、
わからないまま楽しくアイデアをたして いったら、ジッパー(!?)みたいのがついて、楽しかった!
ゆういち:知っている範囲は受け入れられるが、知らないことに乗っかっていくのは難しい。
それに乗っかるということが、受け入れるということ。
何で?と思うことで、理由がついていく。
匂いなど、普段しないことでもいろいろ試してみよう!
■ゴシッピング
今目の前にいない人の噂話をしていたら、その話の特徴をつけた人が出てくるゲーム。
プレゼントゲームのモノが人になったと考えてみよう。
・(噂される人)名前、場所、性格、クセなどがもっとあるといいな。
・噂された動きをもっと大げさにしても面白いかな。
ゆういち:どこでシーンに入っていくか?を考えてみよう。
舞台上の情報からヒントを得て、自分で勝手に想像していいよ!
■ゆういちからのフィードバック
☆シェア :アイデアがどちらかの人に偏っていないか?
自分がどのくらいアイデアを出せているか考えてみよう。
☆エクステンド:詳しくすること。これによって次の展開が決まっていく。
あえてエクステンドしない場合→「謎」としてミステリーのように最後に解決するなど。
☆アドバンス :展開すること。エクステンドしていけば、アドバンスする瞬間が見つかる。
■What's comes next (次なに?)
インプロの要素 ・役者
・脚本家
・演出家(客)
これをすべてインプロでは一人が行なうのだが、それは難しい。
なので、3つに役割分担をして、まずは練習するゲーム。
<1つめの話>
・演出家役:役者の感情が出てきたところで拍手をした。
・演出家役:役者が手を大きく振って「ひーさーしーぶーりー」と大きな感情が出たけど、
そのあと脚本家が役者を普通に歩かせ、ごはんを食べに行ったことで、
その感情の盛り上がりがキャンセルされたのが残念。
・脚本家: 自分が出したセリフのアイデアを、役者がどんな風に話すか?というところが面白い。
ゆういち:シェアができていない。アイデアを役者に頼ってた。
脚本家は今をしっかりと見て、そこから一番自然な分岐をさせていけばいい。
今、そこにあるものを利用して進めていくといいよ!
<2つめの話>
・脚本家: 前の人のアイデアを活かして続けられたのよかった。
ゆういち:(3人の脚本家が順番でアイデアを足していった)
缶を撃つ→穴を見る→缶を捨てる
この缶を捨てたアイデアがもったいない感じ。しかしその後
缶を捨てる→「缶じゃ物足りないな」と言う
このセリフで前のアイデアを正当化し、いいものにしたのが良かった。
・脚本家: 3人のアイデアで作ると話が広がった!
<行動を細かく意識できるように、自分の朝の行動を「~する」と1ずつ分解して、
自分に指示を出してから動く、ということを試してみた>
ゆういち:行動していると、そのときの気持ちを思い出す。
「この気持ちだから、こう動く」ということ。
普段の、心と行動の繋がりを考えてみよう!
「どう思ったから、どう動いたのか」を意識すると、普段の心を舞台の上で使えるようになる。
■1日のふりかえり
まねきねこ☆:丁寧に進むワークショップを受けることで、感情をなぞれてよかった。
まねきねこ☆:疑問が展開に繋がると気付いた。
ゆういち:3つの要素が自分の中で並行してできたらいいね!
2回目さん :楽しんでやれた。日常の中でアイデアを足すのは、普段でも使える。
「はっ?」と思うことも、受け入れてみたらいいな。
はじめてさん:たのしんでやった。想像力をつけれたらいいな。
2回目さん :相手からの情報を拾うのが苦手だと気付いた。もっと見るようにしたい。
自分発信のものを伝えられるようになりたい。
<ゆういちより本日のテーマ>
・シェアでよりよくなる。
・具体的にしていく(想像力を働かせる)。
・ストーリーは、先の先の大きなことじゃなく、今すぐ次を大切にするとよい。
・今その瞬間に、その場にそぐうものをだす!!
というわけで、初の俳優限定ワークショップは無事に終わりました。
今回は演劇経験のない方もいらっしゃったので、簡単なことからはじめましたが、
内容としては、ずっと演劇を続けている者にとっても必要なことが詰まっていたと感じました。
次の俳優ワークショップは
【日時】 2009年6月27日(土) 19:00~21:30
【定員】 10名
【場所】 ユースクエア(名城公園駅より徒歩10分)
【参加費】 初回無料(2回目以降・1回1,000円)
【持ち物】 上靴・動きやすい服装・筆記用具
★お申込・お問い合わせ★
メール・コメントなどでお願いします!!
ma06pc@impronetwork.co.jp
キャンセルの場合、ご連絡いただけるようにお願いいたします。
よくわからない、まねきねこ☆・インプロ・モノ・場所に飛び込むことは勇気がいります。
でも、そこに飛び込んだ人しか見えない景色があると思います。
飛び込んだ人しか感じられない気持ち、気付きがあると思います。
本気でお芝居をしたい方、お待ちしております。
今後、まねきねこ☆研究生として、連続したワークショップ、公演も企画しております!!
ではでは