破果 2024/4/14マチネ・ソワレ | impression

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※あくまで個人の所感です

腹痛明けなので朝メシ抜きです。おなかもすいてないし。メシなんて一日抜いてもなんとかなる。無事に観劇して、自分を日本に運ばねば。
起き出すのも大分ゆっくりめにしておきました。なんてったって疲れてる。寝不足も酷い時期だったし。
それでも一ヶ所だけ出向いた場所がありますが、それはおまけの旅記録で。

この日はマチソワとも「破果」です。感想まとめちゃいます。大した感想じゃないですあしからず(察して…)

 

【マチネ】

爪角:구원영

トゥ:신성록

リュウ・カン博士:박영수

幼い爪角:이재림

ヘウ:박희준

 

【ソワレ】

爪角:차지연

トゥ:노윤

リュウ・カン博士:박영수

幼い爪角:유주혜

ヘウ:김태한


予習として、原作は読んでおきました。
ときどき文章が読みにくいですけど、概ね、面白く読みました。
ただ、やっっぱり、ほんのりとはいえ、恋愛方向の味付けはされてるのかー……と、そこはちょっとひっかかった。
原作レベルで、この所感ですよニヤニヤ
ミュ版、更にもうちょっと、そっち方向に味付けされてましたか???

一番ひっかかったのは、爪角がカン博士と出会ったシーンでした。
「リュウ……」て言いながら崩れ落ちてた……よね?
それ、原作の後書きで、原作者が否定してたところでは真顔
「カン博士にリュウの面影を見つけて、それで心揺れたのだろう」と翻訳者は考えたけど、原作者とやり取りしているうちにそれが誤解であると分かった、と書いてある。

これ、へぇ、そうなんだ、と印象に残ってた部分なので、ミュ版、その解釈やっちゃったんだーー、と思っちゃいました。
……まぁ、一人二役の枠なので、そうなるか。別に原作に忠実であれとは思わないけどさー。

もっと派手に原作無視して「予習したのにチガウじゃん!」てなるかと思っていたのですが、それなりに流れは踏襲していたように思います。
でも、面白かったかと言われると、そこは……うーーーーーん。
人に奨めるかと言われたら「好きな俳優が出ていれば一度くらいは」かな。

私は、リュウ&カン博士のよんす様目当てだったので、そこについてはものすごく満足しました。
あんなに身体能力発揮してるよんす様見たことない! 殺陣万歳! ナイフ咥える推しとか、そうそう見られるシロモノではない!
役柄も、ある意味男くさいタイプで。これもあまり見たことないなぁ、と。好きかと問われたら、えーーと、わたくし、よんす様は黒Xとかマドンクの伯爵で堕ちてるので「うぅぅぅぅん、ちょっと、そうじゃない真顔」というジャッジになっちゃいますが。ソロにつきましては「よんすサラ様が男らしい方向に全フリして歌い踊ったらあんな感じ」とフィルターかけちゃいましたハイヒール
そして何より、子爪角としか絡まない。子爪角好きだけど、そういう問題ではないんだ……

この作品、人同士の関係が単調なんだよね……リュウと子爪角、トゥと老爪角、カン博士と老爪角が少々。
…………爪角に入れ込まないと楽しくないのか、もしかして。

なお、カン博士ではぬいぐるみちゃんを大事に抱えるお姿なんかも見せていただき、とにかくもう、よんす様の詰め合わせセットであることは間違いないです。そういう意味では満足なんだ、けど、けど……単品だけではモエぬのよーーー悲しい

爪角もトゥも、基本、ぼっち行動なので、お気持ち表明や立場のご説明が全部歌か独白。
トゥ、歌う歌う歌い上げる。リュウが殺陣枠なら、トゥは歌枠。
この子は何を逐一お気持ち表明してるんだろうか……と一回目の鑑賞ですでに眠い。言葉理解してない私が悪いですけど!!!! でも、曲もまったく耳に残らなくて……うぅぅぅぅぅん……
トゥ、原作では心情はほとんど明かされていなかったので、どんなお気持ち表明してたのかなー。
なお、彼は大変スタイリッシュでした。
そしてラストで、ライフル持ち出す。カッコイイ。カッコイイけど、それ、接近戦では不向きなのでは?????ニヤニヤ
香水使うキャラなのは原作準拠だけど、トゥ俳優のファンとおぼしき方々が香水纏って観劇なさってるのは(特にソンロク・トゥの回)、コロナ後遺症で咳が止まりきっていない私的には結構ツラかったですチーン

爪角はどちらも拝見しました。
マチネの方は、比較的淡々としたドライなタイプ。原作で得た印象と近くて、違和感なくスッと見ることができました。
ジヨン爪角は、かなりウェットな出来上がりで、良くも悪くも気になりました。爪角ってこんなにウェットだったんだ?年をとってウェットになっしてまったってことなのか?ああ、その解釈もあるのかー、と感心しながらも、ムヨンちゃんの死に号泣するのは私とは解釈違いかなトイプードル
なお、冷凍庫から膝当て出てきたのはアイシングかな、と思いましたけど、冷蔵庫から銃出てきたのは?????でしたwww 乾燥した冷暗所での保存がよいらしいので、冷蔵庫は保管場所としてはアリなんですってね、びっくりした!

子爪角も二人とも拝見しましたが、マチネの子は子犬みたいにがんばるタイプ、ソワレの子は負の感情を原動力にしてるタイプに見えました。それぞれ逆の老爪角と組んだ方が説得力あった気がする。いや……明るいタイプの子が仕事柄ドライになってしまったとか、負のパワーが漲ってた人物のはずなのに年とともにウェットになっていった……という反転があってもおもしろいのか。

ヘウは原作とはまったく違いますね。どんな改変だったんだ。
なお、ネイルサロンのお姉さんの笑顔が印象に残ってます。ラスト、爪角を見送る笑顔が良かったなー。

最後になっちゃったけど、冒頭の始まり方は、あれはどうなの……と思ってます。
最初に出てきて最初にソロるのが、子トゥ(アンサンブル女子が担当) 冒頭が子役とか、ヅカのベルばらの「ご覧なさい♪」を思い出しちゃったぞ。
原作と同じく、地下鉄内で防疫を行って颯爽と立ち去る爪角を大勢口のナンバーで描いた方がキャッチーで掴みは良さそうなのになぁ……そこをトゥが見てて、過去の記憶とリンクするとか……

興味深く感じた演出……というか構成は、現在の出来事や心情を過去シーンとリンクさせていたことでしょうか。

ムヨンの死とリュウの死は「最も大切なものの喪失」?

その前が、ヘニの誘拐とリュウの妻子の死だったかな。「大切な人が、大切なものを奪われる」という共通項?

その前段も色々あった気がしますが、具体的には忘れましたん。


ところで、リュウの死は、あれ、地雷か何かですか???

朝から何も食べてない、コンディション良くない状態での観劇だったというのが悪影響を及ぼした可能性はあります。あと、言葉を聞き取れない私が全面的に悪いです。
でも、贔屓のオイシイとこ詰め合わせセットがあってもなお、いやぁ、これは今シーズンはこれで十分だわー、と思ってしまったのでした。ブラッシュアップして再演かかるかな……観るかどうかはキャスティングと枠次第。

破果は、映画で見てみたいですね。アップで表情の機微をとらえたり、問答無用で爪角に集中できる出来上がりの方がおもしろい気がする。
あと、日本に輸出する気はあるんですかね>公式ツイに何故か日本語のハッシュタグついてるww 向いてると思いますー。ヅカ出身者使えるし。トゥはカズキ・カトー、リュウはひがしやまよっくんで見てみたいですね!

 

撮影可能回だったのに、ピントが合わないこと合わないこと!! ほとんど顔が白飛びしてましたよ! かろうじて撮れてたのが、ムヨンちゃんを愛でるノユンくんでよかった!!

 

 

【おまけの旅メモ】

またもやおっきゅん先生の聖地巡礼です。

先生が上海で暗殺されたのが3月28日。その後韓国に移送され凌遅刑に処されて、漢江のほとりの楊花津に首が晒されたのが4月上旬。資料によって、4/5~15くらいまで日付に幅があるようですが、要するに、たまたま、その辺の日程にソウル入りしていたので、空気感が知りたくて現場に行ってみたわけですよ!

 

和田くん、夏だよ……(暑かった!半袖で十分!)

 

楊花津に向かう途中に咲いてたこの花がとても印象的でした。

 

これは恵化駅から劇場に向かう途中ですが、とにかく、どこへ行っても花が綺麗に咲いている季節でした。

劇中だと、いかにも冷たい雨っぽかったのになぁ……

咲き誇る花を濡らす冷たい雨の中、先生の首が濡れぬよう、人目を避けながら道を行く和田くんとか、しばし想像しちゃいましたね……