毒親育ち卒業させ屋
子供時代の体験は、記憶があいまいであっても、忘れていても、その人を守る大事な情報として機能する。
子供時代の体験、特に痛みや苦しみ、寂しさや孤独の体験は、癒されるまでその人を強く支配している。
子供時代に体験から学んだことは、パソコンで言えばOSソフトにあたる。なので大きくなってから良いアプリをいくらインストールしてもOSに問題があるままだとアプリも上手く機能しない。
子供時代に『体験から得た知恵』は自分を痛みや孤独から守ってくれるための大事な考えや対処法だった。でも、大人になると『それらの考えや対処法』は子供じみた大人げない態度だったり、人を不愉快にさせてしまったり、実際よりも低い自己評価をさせていたり、自分を社会から孤立させてしまったり、幸福から遠ざけてしまう。
これが「生き辛さの原因」になっている。
私がこれまで一度も自分に『アダルトチルドレン卒業させ屋さん』みたいな呼び名を付けなかったのは、なんかアダルトチルドレンという言葉が、本来の意味から外れて「大人子供」みたいな意味にとられがちで、どうしても好きになれずにいたからです。
アダルトチルドレンというのは『A組』みたいな部屋割りの為の名称だったんです。アメリカに親がアル中やドラック中毒だとかでネグレクトや虐待を受けている子供たちをサポートしていた施設があり、そこで例えば『○才から○才の子供の部屋』みたいに年齢別に部屋割りをして子供の心のケアをしていました。
すると、「私の父はアル中でした」。と言って大人たちもそこに集まり始め、それで部屋割りのネーミングとして『大人たちの子供の部屋』的に部屋割りの名前を共通した所から始まっているんです。ただの部屋割りの名前だったんだけど、『大人になり切れない子供』的なニュアンスに受け取られがちで…。
そうなると、そうした人達に責任があるようなイメージになってしまうので、そこがどうしても気に入らなくてアダルトチルドレンという言葉に抵抗が…、もしこれが『子供時代に大変な目に遭った大人たち』のニュアンスなら納得なんですけどね。
しかしこれまで一般社会では、不遇な子供時代を送った人は、そのことで生きづらさを抱えて生きることになる。なんて理解がなく、やれ性格や人格が悪い、根性がない、人のせいにするなんてとんでもない!『大人になり切れない子供みたいな大人だ』って決めてかかられて救われようがなかったんですよね。それが嫌で使ってこなかったんです。
でも、毒親育ちっていう言葉は、もちろん響きは良くないけど『子供時代に大変な目に遭って育ってきたんだね~』って伝わるので満足なのです。そんな中を懸命に生き延びて来たなんて英雄ですよ!
こうした言葉が生まれ定着しているのは、世の中が随分と成熟してきたってことですよね。個人の人格や性格の問題ではないと認められるようになって来た証拠じゃないですか!嬉しくて涙が出ます!
その内に、『私の親はロークオリティー育児被害者』です。なんて言えるようになってくると更に嬉しい。毒親も人格や性格ではなく不遇な子供時代ゆえにそうなっているだけだから。だから私は一つでも多く負の連鎖を幸福の連鎖に変えていきたい。
子育てしたことがある人、今まさにしている人は分かると思うけど、自分の中の傷つき満たされていないままのインナーチャイルドが目の前の子供だけがかわいがられ愛されるのなんか絶対に許せない!
って、どうしても「イヤダモンちゃん」が言うことを聞いてくれないんですよね。
私はイヤダモンちゃん大好きなんです。だって、この子の気持ちめちゃくちゃ分かるから。目に見えなくて誰からも気づいてもらえず、気づいて欲しくていっぱい頑張ると邪険にされて嫌われて、本当は優しくてとってもいい子なのに誰にも分かってもらえない。大人になった自分はと言えばイヤダモンちゃん(子供時代の記憶)を嫌って心にフタまでしてくる。それでも助けてもらいたくってずっと待ち続けている。一日も早く本当の自分に戻りたくて助けてもらえるのを待ち続けている。もう、好きで好きでたまらないです。皆さんが心を開く気になってくれればイヤダモンちゃんと話をすることが出来る。イヤダモンちゃんの運命は皆さん次第なんです。
知ってる?助けに行くと必ず「ありがとう」って言ってくれます。こうして本当の自分を少しずつ取り戻していくのです。
これからは『毒親育ち卒業させ屋さん』とお見知りおきください。
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毒親育ち卒業させ屋さん みちこ