ある日ボクは
一夜にしてお金持ちになった
それまでのボクはどちらかと言えば貧乏な家の子だった
あの日 父と母と伯母は車に乗って…
そのまま、天国に
そしてボクはお金持ちに
母はいつも伯母、母の姉をきらっていた
「お金の為なら何だってする、楽して稼ごうなんて、お金は一生懸命働いて手にするからこそ意味があるのに」
ボクは小さい時からずっとこの言葉を聞いて育った
母はお金持ちの姉を嫌っていた
お姉さんは商才があり稼いでいた
母は苦労ばかりでそれが妬ましかったんだと思う
だから、あんな風に言って伯母をイジメていないと気が済まなかったんだと思う
あの日ボクは20才だった
伯母は独身で本来なら財産を受け取るはずの母も…
ボクは伯母さんの財産を譲り受けることになった
銀行に行くとみんながうやうやしくボクに接する
ボクは嬉しくなかった
ただ、苦しかった
そのお金が重くのしかかっていた
受け取ってはいけないお金
そんな風に感じていた
でも、自分が生きて行くにはそれしかなかった
それしか頼れなかった 他に身内もいず
大学も卒業した 就職もした
大きなお金を手にして ずっと不幸だった
誰もボクに教えてくれなかった
それは受け取っても良いものなのだと
楽して稼いではいけない
事故で産まれた遺産なんかで
非難の声がずっと胸に響いていた
その声は誰かに言われた訳じゃない
きっと世間が知ればそう言うだろうというボクのイマジネーション
でも、その声にずっと怯えていた 痛めつけられていた
そうして苦しんでいる当時の自分に
もうすっかりおじさんの私から声をかけてあげた
ずっと罪悪感で苦しんでいたなぁ
誰にも相談できずにいたなぁ
誰かに言って危険にさらされたくなかったし
母のせいで
楽して手に入れたお金を持っている自分は悪い人間なんだ
ずるい人間なんだ 受け取るべきじゃなかったんだって
世間のみんなは母のように頑張っているのに ボクは…って
自分一人が楽になって申し訳ないって 特に母に対してそう思っていたなぁ
自分を責め続けていたなぁ
あのお金は恥じるお金じゃない
複雑で辛い訳のある大切なお金
誰も教えてくれなかったなぁ
恥じることなく 遠慮することなく受け取って良いんだよ
まぁ、あのお金を元手に増やせれば恥なくて済むと
アレコレやって失敗ばかりで
失くしてしまって
楽になりたかったんだなぁ
それほど辛かったんだよなぁ
悪いお金じゃなかったんだょ
複雑で辛いお金 困惑するお金だったなぁ
素直に法律制度に感謝出来無かったなぁ
バカな使い方しか出来なくて後悔しているんだなぁ
誰にも相談できず
誰からも教えてもらえず
あれは堂々と受け取って良かったんだよ
君の正当な権利だったんだよ
世間の人の中には非難する人もいるかもしれない
辛いよなぁ 無理するな そんな時はおじさんに頼ってくれ
本来は苦しまなくて良いんだよ 君は間違っていないんだから
大きな 大きなトゲがずっと心に刺さっていたな
これからはお金に対してかまえなくて良いからなぁ
おじさんより
胸の奥に刺さっていた大きなトゲが抜けて何十歳も若返った気分にさせて頂きました。
自分の中に罪悪感がありどうしてもそれを根底に声かけをしてしまうので
当時の自分を上手く癒してやれず時には嫌になってしまう事もありました。
それでも、根気強く声をかけ続けてもらえてやっと、心からこうした言葉を言えるようになりました。
腹の底から大きな呼吸が出来てとっても気持ちが良いです。
罪悪感から息も出来ないほど苦しく死んでしまうのかと思うような時期も送りましたが
これからは楽に生きれそうです。
エメラルさん、本当にありがとうございました。
作文が出来ないと言う事で、作文は私がしてみました(●´ω｀●)ゞ
おじさんへ、こちらこそしつこく声をかけてすみませんでした(笑)
どうしても楽になって欲しかったから、これからもお互い頑張って稼ぎましょうね～(^O^)