わたしは、横溝正史原作の怪奇ミステリー映画が好きだ。したがって市川崑・石坂浩二金田一の第5弾「病院坂の首縊りの家」(79年 東宝)もまた好ましい。リメイク版06年「犬神家」を除く、シリーズ最終作である。

 

せんに放送された渋谷神南版「犬神家」、衝撃のラストの興奮冷め止まず金田一最後の事件まで辿り着きました!原作前・後編読み終え、それから映画っちゅう流れにしました。まずは映画から!

 

 

 

かなりな久々の拝見。冒頭、かっちょええジャズの生演奏から始まるってことしか記憶にない、かなりなお忘れ状態……。

 

5度目故、すっかりな貫禄(?)の石坂さん。昭和26年、舞台も奈良の吉野とな。おっ、Y先生のお姿がっ!んで"女王蜂・大道寺智子"こと中井貴恵さんもっ!写真館の面々は小沢栄太郎さん清水絋治さん、ふーむタリピツ。……えーっ、草刈正雄さんがここの下働きの役ぅ?!……と思たが役名ちと違う。よかったぁ〜。推測するに、原作に登場の多門修くん的なとこを担ってるのでは(ケンジ個人の感想です)。双方読み観してくっさいナ。ほいで、法眼病院の面々は。佐久間良子さん、娘は桜田淳子さん。おやぁ、ジャズバンドをバックに歌ってるぞぉ。またまた双子ぉ?!それは観てのお楽しみ!にしても、お顔もお声も美しい。……でそのジャズバンド、アングリーパイレーツ。ドラムスに本業もドラマーの林ゆたかさん、"池畑慎之介"こと"ピーゆういち"ことピーターがギター。そして力強くトランペットを吹くあおい輝彦さん。いきなり首チョンパっ!なれどご安心を。後半ぞんぶんに活躍!にしてもアゲイン、スケキヨマスク被ったりモジャモジャ髭つけたり大変です。

 

してして常連さん。「よし、わかった」の加藤武さんは等々力警部役。その下で飄々と黙々と働く岡本信人刑事。大滝秀治さんが、これまたいつも通りいい味。5作連続皆勤賞!これまた皆勤賞の三木のり平さん。またまた奥様(なんでも、撮影のスタッフだとか)にやけられ(怒られ)ます。草笛光子さんはほぼスッピンでのご出演。そして、週跨いでの再登場のムラマツキャップ(小林昭二氏)。シリーズ最強でグッとくるお役柄。涙がホロリ。それに負けんくらいグッとくるんが加藤警部。最後のすっとぼけたセリフ、ずっとあのキャラクターでした故、"グッと"も倍増です。……あっ!常田富士男さーーーん!もちろんいいお味っす!

 

 

 

……………

 

これにて映画のご紹介は終了。今回は「犯人の松子夫人……あっ!」「シーゴラス、女房連れて恋しい南の島へ帰る」ぐらいのネタバラシはなかったかと思います。横溝作品最大級の難解な家系図・相関図、こちら(映画用の)もご用意し、ぜひ大画面大音量にてご覧くださいまし!ごめんな……

 

 

 

ん?原作は、ってぇ?

 

せっかくなんでこちらも上巻・下巻に分けます。

 

ホンマは、、、キーボード打つ指が疲れたからです……。

 

……んじゃア一言。原作の原作は「病院横町の首縊りの家」なんだそう。

 

んだば、ごめんなすって!!!

 

 

Kenzzi