わたしは、我が国が世界に誇る巨大ヒーロー「ウルトラマン」が好きだ。したがって「空想特撮シリーズ」を経て制作された「昭和第2期ウルトラシリーズ」の第一弾「帰ってきたウルトラマン」もまた好ましい。怪獣・宇宙人はもちろん、素晴らしい俳優陣の人間ドラマ、それらを引き締める重厚な音楽。申し分なし!

 

さて一昨日金曜は、7月7日の七夕。皆さん短冊に願い事書き、天の川愛でながらそうめんでも啜りましたかな?!七夕故、本来ならば「ウルトラマンA」であるが、今回はこちらのおはなし!

 

ただいま絶賛快走中の「帰マンマラソン」、第12話地点を通過(遅っ)。次のおはなしの予告で「特撮スタッフが全勢力をっ!必ず観るんだぜっ!」とか名古屋章さんがおっしゃってたので、お言葉に甘え120インチの大画面で拝見することに。そう、シーモンスにシーゴラスである!

 

脚本上原正三氏、監督は富田義治氏(グドン・ツインテール)。マグロ漁船海神丸は、大量の宝石の原石を積んで日本への帰還の洋上にいた。甲板で帰国の宴を催す船員たち。船長の高村(小林昭二氏)は、伝説の怪獣シーモンスの歌を仲間に聞かせていた。離席し操舵室に戻った高村は自ら舵を取るも、ほどなく何かがぶつかるような衝撃が船を襲う!浸水する海神丸。しかし船長だけが、巨大な光る角を持つ怪獣の姿を目撃する。船はあっという間に転覆してしまう……。10日後船長ら3人は救助されるも、高村は船が宝石とともに沈没したことにつき責任を問われる。……云々。

 

さすがは円谷特撮スタッフ。予算の関係上、どっかで観たことあるぞい的なとこあるも圧巻の街破壊シーン!夕暮れに戯れ合うシーンがグッとくる、こんなの観たこと無いっちゅう夫婦怪獣。これも名古屋さん力説!美しいメロディーの「シーモンスの歌」で美声を披露するムラマツキャップ。うつろな表情の演技もサイコー。録音された歌から怪獣の謎を解き明かそうと奔走するMAT隊員たち。父の無実を証明するため、危険を承知で怪獣に立ち向かう娘・陽子(西山恵子さん)の姿。その南国育ちっぽいエキゾチックな容姿も、ものがたりにピッタリ。気持ち分からんでもないが、威張り腐る工場長。なぜかMATに協力せず、これまた一緒んなって威張る自○隊。もちろん今回も口うるさい叔父さん(岸田隊員の)長官、出ますよ。忘れちゃなんねぇ、後編数分の出演なれど、重要な場面の坂田きょうだい(岸田森氏・榊原るみ氏・川口英樹氏)。

 

 

 

すべてがイイっ!!!

 

 

 

何がイイって……

 

 

 

今までほぼ、"駆除"って形のMATとウルトラマン。なかには理不尽に葬られたモノも……。今回は、シーゴラスの角爆破し重傷負わすも、「南の島が恋しいんだよ」よろしく二匹を見送ります。逃げられたかっ?!いや、逃したんですっ!……もし夫婦共々木っ端微塵、なぁんてシナリオだったら、藤兵衛おやっさん無事漁業に復帰・それを見送る陽子に郷たち、が活きません!これほどの傑作にはなりません!正三(上原)さん、ありがとーっ!!!(ネタバレすんません)

 

 

 

はなし変わり……

 

最近クマやサル、猪に鹿など街中に現れ被害をもたらし、挙句駆除ってなニュースよく流れます。野生動物との共存、難しい問題です……。うまくやっていけること願いつつこの辺で、ごめんな……、

 

「シーモンスの歌」、フルコーラス歌えるんじゃが、カラオケ屋無いんかなぁ?ちなみに、"シーモンス 北原白秋"で検索すると、オモロイことが。今度こそ、ごめんなすって!!!

 

 

夫「南の島さぁ帰ってぇ、子作りでもすんべかぁっ!」

 

嫁「あんたっ、今夜は寝かさないわよーっ!はい、赤マムシ〜!」

 

Kenzzi