わたしは、アクションスリラー映画が好きだ。したがって、ご存知スティーブン・スピルバーグの作品「激突!」(71年 原題:Duel)もまた好ましい。「地球最後の男オメガマン」などで知られるリチャード・マシスンの短編小説を映像化。氏の名を世界に知らしめた、TV映画とは思えぬ渾身の力作だ!
ひっーさびさ、観た。
昨年末あたり録画しておいたのを、先日観ました。吹き替え版です!残念ながら徳さん(徳光和夫さん)バージョンではなかったが(←ぜんぜん残念じゃないんじゃが)、主人公は馴染みの穂積隆信氏。エンディング"声の出演"見ると、野沢那智さんはじめロデム(野田圭一さん)にロッテンマイヤーさん(麻生美代子さん)にパタリロ8世(白石冬美さん)にと、超レジェンド揃いっ!
それはさておき。
映画は運転席目線の車窓から始まる。なかなか荒い運転である。そう、デイヴィッド・マン(デニス・ウィーバー)は、大事な商談と早くに帰宅せねばのため急いでいるのだ。
「横断歩道前では、減速・停止し歩行者通しましょうネ」(←ちょくちょくケンジの私見入ります)
ハイウェイに入ると快適運転。カーラジオ(この内容も、物語とリンクしてて面白い)を聴きながら順調に目的地へ!……すると前方に、排気ガスもくもく吐きながら低速走行する大型トレーラーが。のぼりで難儀してるでもなく、ちと迷惑である!
「安全運転とノロノロ運転は違います。適正速度で渋滞緩和」
さっすがに遅いので、マンさん普通に追い越します。でも、、、
「追い越しの際は、ハザードランプなどで相手車両に挨拶を」
それっからは、よほど癪に触ったんか執拗にマンの車に嫌がらせします!あおり運転オンパレードです!……やっとやりすごしパーキングエリア(かな?)に入るも……アイツ、わざわざ戻ってます。ここでの演出、なかなかおもろいです!観てのお楽しみ。……はイイんじゃが、ドライバーさんたち、みぃんなビール飲んでます。
「いいな〜……いやいやっ、飲酒運転撲滅っ!」
それからも、踏切では線路まで押すわ、待ち伏せして行くて阻むわでどんどんエスカレート。途中、エン故で困っているスクールバス発見。マンさん手助けします。人がいいとです。でも、……ここでもさんざんな目に。しつけの悪いガキどもにおちょくられるは、送迎のおっさんからはキ○ガイ扱いされるは……
「お前らがっ、スコルピオ(ダーティハリー)にジャックされろっ!」
さすがに警察に通報です(遅いっ)。でもアイツ、電話ボックスめがけ突っ込んできますっ!完全に殺意ありです!あっ、毒グモにも襲われます。まさに、なんて日だっ!こうなりゃ命がけ、いよいよ決闘です!マンVSアイツ、軍配はどちらにっ……
「あおり運転。結局はこんげなったり、全国に動画が流れ恥さらしたり、長に刑務所入らにゃいけんよぉなったり……。誰でもカーッとするときあります。でもあわてないあわてない、ひと呼吸ひと呼吸」
……………
さすがスピルバーグ、素晴らしい演出とマシスンの脚本で、限られた時間や予算なのに見事な作品にっ!深く入り、トレーラー転落時の効果音、原作との違い、はたまた劇場公開時のマンの声などなど、グングるかヤッホるかウイキるかしてみても面白いかもよ。あと子供の頃観た時より、道に出る(運転する)ようになりあらためてこの怖さ分かるっちゅうのも。まだの方も久々の方もぜひっ!
さぁて、"ゼア・アンド・バック"収録"スター・サイクル"のレコードかけて、ワールドプロレスリングの昔の試合でも観ますかな。アーメン、ジェフ・ベック……。
ごめんなすって!!!
まさに怪獣。
Kenzzi