わたしは香港映画、特に70年代に制作された作品が好きだ。よって77年の「北京原人の逆襲」もまた好ましい。ラウレンティス版「キングコング」(76年米)のヒットを受け、うちでもやりたいと、香港ショウブラザーズが作った珍しい特撮作品。

 

興行師ルーは、大地震で目覚めた巨大猿人を捕らえるため、冒険家チェンらとともにヒマラヤ奥地を目指す。象の大群襲来、虎の襲撃などにあい、探索を断念し山を去るルー。ひとり残されたチェンは、山中を彷徨うも不思議な美女アウェイに出会う。ヒョウや象と仲良く暮らすその美女(きわどい衣装に、ポロリせんか全編ヒヤヒヤ)、その中にはお目当の猿人の姿が!猿人が飛行機事故で怪我をした、少女時代のアウェイを救い育てたのだ!やがて惹かれあうチェンとアウェイは、アワン(猿人の名)とともに香港行きを決意。貨物船に乗り途中台風に遭遇するも、無事香港到着のチェンたちであったが……。

 

 

 

さてさて皆さん外出自粛のなか、おうちでどんげしてお過ごしかね?

 

ケンジは先週紹介したカープストレッチ、レコード・DVD引っ張り出しちゃあ視聴の日々でありんす。ふと目にとまったのが上記作品!観るでありんす。

 

 

 

久々ご覧になったが、なかなかオモロしっ!

 

クエンてン・タランちぃノ(タランティーノ。千葉真一氏はこう呼ぶ)もこよなく愛するこの映画!きほん『香港版キングコング』ではあるが、別物。特筆すべきはやはり特撮技術!さすがは我が国が誇る東宝特撮陣。原人の造形(特に顔のアップ)や建ち並ぶビル、香港独特の街並み。ハイレベルです!クライマックスの猿人火だるまのシーンは圧巻!

 

一方人間ドラマは……、

 

安っぽい昼ドラのよな愛憎劇……。興行側も観客も、えげつない北京マンショー……。あんなにヒドいことされたのに、ルーや弟に笑顔で再会の握手のチェン……。チェン、どこまでお人好しなんじゃっ!……、だがこれが香港映画の真骨頂。ぜんぶ褒め言葉ですよ!

 

と、なにげに見どころ満載の本作でしたが……、あんなにヒドいことになったっけぇ?このての映画史上稀に見る巨大猿人への仕打ちです。さらにはなーんも悪いことしてないアウェイも……。おっ○いポロリでなく、ケンジ涙がポロリでした……、

 

 

 

とさ!!!!!

 

 

 

では皆さんも、引き続きステイホーム・ウォッチャムーヴィーっ!ごめんな……

 

「インフラマン」観たい!……持っちょらんワ……。ごめんなすって!!!

 

 

「ほほぉ、なるほど」

 

 

Kenzzi