この前、街を歩いている時、ふとウインドウに映る自分の姿を見た。頭のてっぺんの毛がファサーッと立っていた。

 妖怪アンテナです。

 周りを見回しました。案の定、人並みはずれてシャクレたオッサンがいました。スーパーカーみたいな親父です。イキだね。流線型だね。ジウジアーロがデザインしたのかな? ベルトーネかな?
 
 まぁ別に害は無いようでしたので、下駄でブン殴ったり、カーディガンで首を絞めたりはしませんでした。妖怪でも悪い奴ばかりではありません。最近も「妖怪サドルカエカエ」という、いい奴が現れたばかりです。ありがとう。サドル、ピッカピカだよ。

 ようやく、「妖怪皮ジャン脇破り」によって破かれた皮のコートが直りました。シャフトやスーパーフライみたいでかっこよろしい。また、襟を立てても矢吹ジョーみたいでかっこよろしい。日活ニューアクションみたいです。ただ襟を立てて、夜歩くと、月に照らされて浮かび上がった自分の影が「妖怪人間ベム」みたいです。


ゆう